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涼の風吹く放課後 お試し版

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「次、行けるか?」と問いかける主将に「頑張ります!」と涼が答えた。受けるのは同じく原田先輩だ。ここは、穏便にお願いします…。無駄かもしれないけれど、心で念じるほかなかった。
 見よう見まねで涼が押さえ込みの態勢を作ったところで、主将から「両腕をしっかりと絞り込んで、体重は相手に掛けて。」と注意をもらい、「はい!」と元気よく涼が答えたところで「よし、はじめ!」と主将が声をかける。
 案の定、たちまち原田先輩は涼の体を両足で挟み上げ、「うわぁ」という声とともに涼の体はひっくり返される。そのまま原田先輩は涼の肩ごしから後ろ襟を、股間から帯をとり、横四方固めへと入る。
「ん、うぅっ、」
 じたばたと涼が逃れようとするが、そのときに上げる声が妙に艶かしく、涼の腹に顔を埋めていた原田先輩の鼻息が離れていてもわかるほどに荒くなっていく。「うあぁっ」涼が激しく下半身をよじり、帯を掴んでいた原田先輩の手が外れた。逃れるチャンスか、と一瞬思った自分は、本当に甘かった。原田先輩の手は、帯をつかみ直すふりをしながら、涼の尻の膨らみを揉み上げ、そして膨らみと膨らみの谷間に分け入るようにと、どう見てもその形と感触を堪能するように撫で回していた!
「あうっ」、「くふっ」、「んあっ」…。
 尻を撫で回す手から逃れようと激しく身をよじる涼が漏らす吐息は道場に妙な空気を充満させる。そして涼がようやく原田先輩の手から下半身を逃れさせ、身をよじって腹這いになろうとしたとき、原田先輩は逃さないとばかりに両手で涼の肩を押さえつけ、そのまま馬乗りになって縦四方固めの体勢を作った。上半身が覆いかぶさって胸を合わせれば完全に逃れられない体勢となる。
「うぐっ」、「あふっ」、「んんっ」…。
 なおも身をよじる涼の顔に原田先輩の顔が近づいていく…って、これ、押さえ込みですよね? ま、まさかキスしようとしてませんよね? しかし、原田先輩の唇は明らかに伸びてきて、涼の顔に近づいていく。涼の目にも恐怖の色が表れ、「ひぃっ」という声を上げる。
 涼の唇が、奪われる。そう思った瞬間。俺は自分でも理解できない行動に走り出した。
「うぉおおお〜」