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Aの憂鬱

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「時間区切ってやる習慣をつけない限り駄日だ。」
それは苦手。
「あなたはまとめて書きたくならないのか?」
「今のところ毎日少しずつで問題ない。休日はきみとのんびりしたい。」
かまってくれないと拗ねちゃうぞと言いたいのか…。
たまに気が済むまでやらせてくれないとおれが拗ねるぞ。
まー出張でいない時にやればいいが。そのうち用が無くても入れてやる。
「じゃこれは処分するがら。」
ちょっと寂しそうな顔をされるが無視。
出させた原稿はキッチンにしまってハロを使って毎日何校がずつ処分しよう。
果たして処分する分と書いてる分どちらが多いんだろう。
「赤いハロが邪魔なら調整しようが?」
「…大丈夫だ。」
「そう?定期点検するから都合の良い時に貸して。」
「何も手を加えるなよ。」
「はいはい。」
なぜか変な働きをしてるようだがら直したがったんだけど。
何意地になってるんだろう?
気になるけど聞くと延々と違うこと語られそうで嫌だ。
箱の中の原稿を見ればわかるかも知れないけど…やっぱ読むのは無理。
ちまちま処分してるといやでも目に入るし開けないで丸ごと溶かしたい。
いっそ重要書類と一緒に処分したいが万が一の事を考えると部屋から出すのは危ないし…。
燃やして灰を撒いたらなんか生えてきそうだしなあ…。
地道に処分するしかないが…
面倒だけど放って置くと増えまくるだけだから…。頭痛いぞ。


朝は時間が無いので帰ってきてからシヤアが戻るまでの間に何とか処分するようにした。
資源が勿体無いので溶かして固めてまとめておいて業者に渡して再生紙。
ハロが大活躍だが量がありすぎて調子が悪い。かわいそうにお腹壊してるようなもんだ。
シヤアが書いてる横でハロのメンテが日課になってきた。

「これも駄目か…。」
焼ききれてしまった。部品取り替えるにも限度がある。
「どうかしたのか?」
「ん~そろそろ寿命みたい。」
 酷使してるからなあ。最近は特にe
「処分するのか?」嬉しそうに聞くなあ。
「この子は中身入れ寧えて色塗り替えて癒諒にプレゼントするよ。子供が喜ぶがら。何色が良いと思う?」
「赤か白。」
「聞いたおれが悪かった。」
白いハロは不気味な気がする…。
「好きな色を言っただけだが。」
「赤はあなた用に使ったし白はなんか嫌だ。」
「ガンダムと言えば白だうう。きみに似合う。」
「ガンダムじゃないだう。それにおれにはハロは緑色なんだ。」
「ではピンクとか。」混ぜれば良いってもんじゃない…
「本人に聞いて好きな色にするよ。」
「赤が良いと言ったら?」
「あなたのとは違う色にする。」
「同じ色が良いと言ったらどうするんだ?」
「この色はあげる人が決まってるがらって断るよ。」
「そうか。」納得してくれたようだ。
「…誰にあげるんだ?」
「庭師のお孫さんご
「そろそろそんな玩具要らないだろ?」
「おれのハロを可愛いって言ってたぞ。喜んでくれると思う。」
何が気にいらないように眉をひそめた。
「可愛いと言われたらプレゼントするのか…。」
「喜ばれる方がプレゼントし甲斐があるだろ。」
「女性にプレゼントはしないで欲しい。」
妙齢の女性にする気は無いけど。煩いから。
「まだ子供だろ。」
「子供でも女だ。」
確かに子供でも女の子のほうが大人だ。
「あほらしい。怒るよ。」
「嫌なものは嫌だ。」
「あ・そう。」にっこり笑って聞き流す。

暫く無言で睨んでいたと思ったら
「きみのはどうするんだ?」と聞いてくる。
「代替わりさせてもう一回り大きいのを作る。」
「そうが…。」
あからさまにがっかりしないでくれ。大量の紙の処分を人力でやる気は無い。
環境に優しくしなさゃいけないし。大変なんだぞ。人目に触れさせられないがら余計に気を使う。
こんな隠し事は嬉しくないなぁ。

箱の中身はせっせと片付けたがら大分減った。毎日書いてるけどあの後書き直してないようだがら暫く溜めて
おいても大丈夫だろう。

一回り大きい外枠を頼んで中身を作りl直し。設計図書いてあちこちに発注してもらう。部品はすべて特注。
腐食しないように特別な加工をしてもらってる。
はっきり言って楽しい。何故そんなことしてるのかを考えなければ。
考えると途端に情けなくなる…。

「何百面相しているんだ?」
「え?」
「機嫌良さそうに機械いじりしていだと思ったら急に怖い顔して。」
「お互い様。」
「何が?」
「あなたも嬉しそうに書いてるかと思ったら急にムッとしたりしてるぞ。」
「そうか?」
「そうだよ。何時も真剣な顔してるけどね。」
 二ヤ二やしながら書いてたら取り上げて破ってたなきっと…。
真剣な顔してればなんでも良いってもんじゃないから困ってるんだけど。溜息吐いて
「何故溜息を吐く。」とムツとして聞かれたが今更言う気は無いので話題をすり返る。
「ハロが大きすぎて跳ねられないんだ。ついでに小さい方も急ごうかな。」
猫用のちびハロのソフトはバッテリ。強度が問題だが色々試してみよう。
「小さいのが飛び交うのか…。」
「飛ぶと言うより跳ねる感じだよ。」

スピードも控えめにしよう。リミッター解除したら高速で動けるのも良いなぁ。
脳波でコントロールとか。材料欲しいなあ。分けてくれないかな。

「アムロ。悪巧みしているような顔は止めてくれ。」
失礼な。

「別に企んでなんかいないぞ。」
ただちょっと材料分けて欲しいなと思ってるだけだ。
「目がきらきらしているぞ。」
「気のせいだよ。」
「いや。MSを前にしている時と同じだ。」
「どんな風に?」
「ご馳走目の前にした子供と同じ。」
ご馳走ねぇ。
「あれは武器だぞ。」玩具代わりなんてとんでもない話だ。
「だがはたで見ていると同じように楽しそうだぞ。」
「ハロは玩具と言うより分身みたいなものがな。」
「きみにとってはガンダムも同じだろう?」

「それはちょっと…。」
武器が分身か。ろくなもんじゃないな。
「でも…そうだな。確かに。」あの機体に祈りを託した。
武器であっても作ってる時は楽しかったし。
趣味で作れたら一番いいけど仕事でも良いなぁ。現状無理だがらハロで我慢。
「妬けるな…。」
「はい・はい。八つ当たりするなよ。」
うわのそらで答えるとムツとしてる。機械相手に何を言うやら。

やはり裏取引でもしてちょっと分けてもらおう。
なんか無駄に凝った物を作りたい。ストレス溜まってるなぁ。

データを渡す約束で材料分けてもらって毎日ハロ作りに精を出す。
まず自分用のを作って持ってみると重い…。跳ねられないし。なんか寂しい。
キッチンで転がったり歩いたりしてる。もう一個作ろうかな…。

引き続きプレゼント用のを作る。これは中身は既製品に手を加えた程度なので直ぐできる。
色は黄色。同でも家にあるとお金が溜まるとがらしい…。
お給料見直したほうが良いんだろうが?

猫用のを作り出す頃にはシヤアは
「どうせわたしよりハロのほうが大事なんだ。」と拗ねていた。
「機械相手に何を言うのさ。」
「ハロ相手の方が楽しそうだ。」
伺時もならベッドの中では私に夢中とか言いそうなもんだが。
「まあハロは文句は言わないがら。」
「…文句言わないとかまってくれないじゃないか。」
作品名:Aの憂鬱 作家名:ぼの