悪酔い
・・・・・イギリス、だと・・・?
「ああ、まあ一人だけどよ。・・・なんか俺に用でもあんのか?」
まさかイギリスが俺に声をかけてくるとは思いもしなかった。
そしてイギリスは言う。
「そうか一人か!なんなら俺が一緒に飲んでやってもいいぞ!」
・・・やけに偉そうだな、おい。
「べ、別に俺が一人で酒飲むのが淋しいからとかそういうんじゃないんだからな!勘違いするなよ!」
で、これが日本でいうツンデレってやつ・・・なのか?
よくわかんねえな・・・。
喋り方が偉そうなのにはかわりねえし。
まあでもいいか。
俺も一人で酒を飲むのはちと淋しい。
別に、嫌いじゃねえけど。一人好きだし。
「まあ俺もそろそろ一人酒に飽きてきたとこだし、少しぐらいならお前と飲んでやってもいいぜ?」
そして俺はケセセと笑いながらイギリスに言う。
イギリスの方はなんかしらねえけど、
「別にお前のためなんかじゃないんだからな・・・!」
とかなんとかよくわからんことをぶつぶつと言っていた。
まあ別にこいつが何を言おうと、一緒に酒を飲むことにかわりはないだろう。
そして俺は、この選択をして、後に後悔することになる。
この時の俺はまだ、何もわかっちゃいなかったのだ。
何も知らなかったのだ。
こいつの・・・酒癖の悪さを。