悪酔い
ってやべえ。俺も少しフラフラしてきた。
イギリスを引き摺ってきたはいいが、どうやら俺にも酔いが廻ってきたらしい。
流石にイギリスほどじゃねえけど・・・
ちょっと、やばいかもな。
「なー、プー」
そしてイギリスから声がかかる。
「ああ?っつーかプーって俺か?俺のことなのか?」
プーってなんだよプーって。
俺はどこぞの熊か。
「んー・・・」
で、その間の抜けた声はさっきの俺の問いに対する答えなのか。どうなんだ。
酔っ払いの考えてることはわかんねえよ。
つーかあんまわかりたいとも思わねえけど。
「プローイセーン・・・」
そしてイギリスは俺の名を呼ぶ。
今度は妙なあだ名ではなく、ちゃんとした名前で。
「なんだよ・・・」
俺は半ば呆れつつ返事を返す。
しかしそれにしてもめんどくせえ。
いつもフランスの奴はこんな奴の相手をしているのか。
思わず俺は肩を落とす。
そして、仕方なくイギリスの方に振り返ると、
「・・・・・んっ・・・!?」
何かが口に当たる感触がした。