リオ・ナユ
観測
『ナユ 恐らく15歳前後 身長155cm前後 体重不明 よく食べるがかなり華奢なので体重も軽いと思われる こげ茶色の髪 琥珀色の大きな瞳(たまに金色に光ってみえる) 肌はきめ細かく白い 首・腕・腰・足すべて細い 好物:中華料理・ムササビ戦隊・のろい人形 大切な物:ナナミ・金輪・黄色のスカーフ(2つともゲンガクの形見らしい) 特技:格闘技・料理・交易 苦手な物:書類・酒? 性格:一見冷たく鬼のような所があるが、実はとてもやさしいと思われる・すぐ赤くなる(恋愛経験はなさそう) かくれファン多し コメント:・現在ルックを1番の友と思っているという情報あり ・新たに加わったリオの事は最初歓迎していなさげだったが最近はどう思っているか不明。しかし殺戮魔などとしか呼んでいるところを聞いたことがない ・最近加わったテッド・カイリに対してもどう思っているか不明』
「・・・何コレ・・・?」
「やあ、リオ。いや、ね、ちょっとシーナくんの秘密ノートとやらを見せてもらってたんだよね?」
カイリが途中後ろから覗き込んできたリオに言った。
「・・・あきらかにあいつが落としたものを勝手に見てるだけだろ?ったく、あいつ、バカだな?なに書いてんだ?」
テッドが呆れたように言った。
「てゆーかあんた達ホントなんでいつもココに集まる訳?どっかよそ行けばいーだろ?」
「気にしないルック。」
「そうそう。いいじゃない、ねぇ?」
「あきらめろよ。」
リオ、カイリ、テッドにさらっと言われる。
そしてまたメモを読み始める。
「それにしてもこれ、ナユの事よく見て書いてるんだねぇ。ナユの瞳、金色になるときあるんだ。キレイだろうねぇ。うんうん、たしかに細くて華奢だよねぇ。ギューって抱いたら折れちゃいそうだよね?」
「うるさいよ?殺るよ?」
リオに横目で見られさらっと物騒な事を言われているが、まったく気にもせずカイリは読み続ける。
「ふーん。あの子ムササビ好きなの?あんな凶暴なヤツらのことがぁ?」
「凶暴?あんな力抜けるようなモサッとしたヤツらが?」
リオがカイリに言った。テッドが言う。
「あー、カイリ。群島育ちと大陸育ちでは、なんか全然違うっぽいぞヤツらは。てゆーか気になるのはムササビか!?呪い人形は?」
「「それは分かる」」
リオ、カイリが声をそろえて答えた。
ルックは何か遠いところをぼんやり見ている。
「苦手項目の酒?の?は何で?データ不足かな。」
「今度飲ませてみようぜ?あ、でも未成年か・・・。」
「気にしないテッド。」
「気にしなよ?」
同じく未成年のルックは呆れたようにリオに言った。
「それより、お前はアレの1番の友らしいね?」
「し知らないよ!!」
ニッコリとリオに言われ、あわてて言ってそっぽを向くルック。
「てゆーか何だよ、リオ。お前ろくでもない呼ばれ方されてんなー。お前があいつの事、貴様呼ばわりするからじゃね?」
ぎゃははと笑いながらテッドはリオに言った。
「・・・遠い所にでも逝くかい?テッド?」
「っておい、あきらかに戻ってこれねえ所を指してねえか!?」
「そんな事より、あの子にはファンが多いのかい?」
「カイリ・・・。俺の生死がそんな事扱いかよ・・・?」
「さあね?まぁ、多いんじゃない?」
どうでも良さげにルックが答えた。
カイリとリオが相槌をうつ。
「へぇ?」
「ふーん。」
その時向こうからシーナがやってきた。
「よールック、この辺で俺のノートを・・・って、ゲッ」
今まさにノートを読んでいるリオ達を見つけ、青くなるシーナ。
「何?その反応?・・・ねぇ、何お前、女のコト色々書き連ねてるノートにアレのコトまで書いてる訳?」
ニッコリとリオが聞く。その横でカイリも微笑んで挨拶する。
「やあ、シーナくん。初めまして。俺、知ってるみたいだけどカイリって言うんだ。よろしくね?」
2人の笑顔を見てさらにシーナは青くなる。
テッドとルックも何気に黙り込む。
「や、やあ、どうも・・・。じゃ、俺はこれで・・・」
「まぁ待ちなよシーナ?ゆっくり話でもしようよ?」
「いや、あきらかにお前の背後が黒い以上、俺は遠慮させてもらう。・・・守りの天蓋!!」
シーナは土の紋章を唱えた。
「ふーん、何ソレ?いやだなぁシーナ、何守りに入ってるのかな?まるで僕がお前を殺ろうとしてるみたいじゃないか?」
次の瞬間には棍がシーナにクリティカルヒット。
「ぐ、はっ・・・今・・・まさに・・・やってんじゃ・・・」
あっさり倒れるシーナ。
「ちょっと、こんな所にころがさないでよ。邪魔になるじゃないか。」
ルックがリオに言った。
リオはどうでも良さげに答えた。
「気にしないルック。無視しておけばいいじゃない?」
「お前ら・・・」
テッドが呆れたようにつぶやく。
「まぁ、とりあえず返しておくよ?」
カイリがシーナを仰向けにし、胸にノートを置いて、その上にシーナ自身の手を組ませる。すかさずテッドが突っ込んだ。
「オイィィ、こんな所で、死体扱い!?何安らかな感じにしちゃってんのォォォ?」
「ふふ・・・?」
カイリはにっこりと微笑んだ。