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イハティーサ
イハティーサ
novelistID. 8424
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Memories of CGf

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#9 「怪しい地下道」



結局依頼は受けることにした。

イハは面白そうだから受けろと譲らなかった。
そんなに強硬にいわれなくても依頼は受けるつもりだったし
文句をいっているのはメイファなので
僕にいわれるのはお門違いなのだけれど、それは黙っておいた。

アベル「うるさいうるさい。誰も受けないなんていってないじゃないか」

イハはそれを聞いてにんまり笑った。

*  *  *

「ここが問題の洞窟だよ」彼はそういうとこちらを振り向いた。
確かにここは何かあるんじゃないかと思わせるそんな雰囲気ではある。

ウェル「ところでそちらのお嬢さんがたは?」
アベル「あ、やっぱりまずかったですか? 一応紹介しておくと、こっちはメイファっていって、漁師です。目も利くのでついてきてもらいました。もう片方は魔術師のイハです。ご依頼の件に興味があっていってついてきちゃいまして……」
イハ「人聞きの悪いこといわないでよ」
ウェル「や、中で何があるか分からないからね」
とウェルはサラッと笑顔で不吉なことをいい
ウェル「じゃあ、この先は頼むよ。僕は虚弱体質だから一緒にはいけない。中で見つけたものは全部君たちのものだ。ただし古文書だけは僕にくれ。研究したいからね。それじゃあよろしく!」
そういって僕等を中に通した。

*   *   *

イハ「ずいぶんあっさりしてたわね」
アベル「そうだな。それが何か逆に引っかかるんだけど」
メイファ「なんかただのボンボンって感じだったし、何も考えてないだけだったりして」
アベル「ところでお前、この依頼怪しいっていってなかったか? 何でついてきた?」
メイファ「うるさいわね、あんたが心配だからついてきてやったんじゃない」
アベル「へーへーそりゃどうも」

イハ「ところでこの地下道はなんなのかしら」
メイファ「自然のものではないみたい。人の手が入った跡がある」
メイファは辺りを見回しながらいう。
イハ「城下の古びたアパートの下にある地下道が自然のものであるわけはないか……」
アベル「しかし、さっきから出てくるのはクモとゾンビばっかりで人の気配はないな」

何匹か目のクモを火球でしとめる。
どうも棲みついたクモが増えたもののようだが

メイファ「しっかし、よく太ったクモねえ。こんな地下道なのに」

いわれてみれば確かにそうだ。
不自然なほど大きなクモが多い。

この地下道にはウェルが言っていた以上に何かあるのかもしれない。



作品名:Memories of CGf 作家名:イハティーサ