デジキャラット・シンフォニー
「先生、こうしたらいいぴょ。今日はあかり先生と一緒に温泉に泊まるぴょ。そしてステーキは明日にみんなで食べるぴょ。先生も疲れているから温泉でゆっくりするぴょ」
「なるほど、それならステーキは無駄にならない、ん、そうだ」
そういうと平田先生は電話をかけ始めた。
温泉に入って夕食は旅館で食べることになった。
「神戸牛ステーキでございます」
「うわっ、すごいにょ」
「最初からここで食べればよかったな」
「あかりったら」
すると平田先生は手を差し出した。
「吉村さん、しばらく美香と二人きりにしてあげてください。共に戦った戦友なんですから」
しばらく二人は何か話した後、大広間へ移動した。
みんなが食べ終わった後、あかりがやってきた。
「皆さん大広間にきてくれない?」
でじこたちが大広間に行くと、美香が舞台衣装に着替えていた、あかりもである。
「叔父上、さっきの言葉を一条さんが聞いていて、衣装の持ち出しを許可してくれたんです」
「うさだあかりと平田美香の特別舞台!始まり始まり!」
「演目は「哀しみのコルドバ」!」
二人は早速舞台を始めた。
「さすが、二人とも大女優にょ!こんな舞台2度と見られないにょ!」
演技が終わると二人とも平田先生のそばに駆け寄った。
「叔父上、いかがでした?うさだあかりと平田美香の特別舞台、楽しんでいただけましたか?」
「すごかったにょ!」
しかし、平田先生は身じろぎしない
「叔父上!」
「ん、いや、あまりにすごすぎて言葉が出ないよ。美香!退団後の道は決まったな!あかり殿と組んで劇団やれ!」
「トップになったばかりなのにもう退団の話ですか?」
「いや、今日はすごいものを見せてもらった!興奮して眠れるかなあ」
「あかりは美香さんとコンビ組むといいにょ」
7、三宮の再会
宝塚を発った一行は神戸へ向かった
「結局何もわからなかったにょ」
「無理もない、相手は「未知の国」「ならず者国家」とまで言われるほどだからな。わからないことだらけなのも無理はない。私ですらわからないことだらけだ」
三宮に着いた一行は程なく喫茶店に入った。
「昔は東京でもろくな喫茶店がなくてね、夜行列車に乗ってここまで来たもんだよ。コーヒー一杯飲むためだけにね」
「でじこたちも飲みたいにょ」
「わかった、カフェラテ8つ頼む」
そこへいきなり漁船が突っ込んできた。
「なによ!」
作品名:デジキャラット・シンフォニー 作家名:細川智仁