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デジキャラット・シンフォニー

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「ほう、トライショーか、考えたな」
「トライショー?」
「東南アジアなどにある自転車を使った人力車タクシーのことだ」
「今でも人力車なんてあるの?」
「日本にも結構走ってるぞ!」
「ピョンヤンまでどのくらいかかりますか?」
「まあ、夕方までにつければいいんじゃないか?」
「自動車のほうが楽にょ」

しばらくすると集落があり、そこで一休みをすることにした。
でじこたちが一軒の民家を訪ねると誰も返事をしない。
しばらくしてうさだが悲鳴を上げた。
「どうした?」
「ほ、骨・・・」
平田先生以外の隊員はみな驚いた。
「そうか・・・」
「何かわかったのかぴょ?」
「ぴよこちゃん、よく見るがいい、独裁者はこの国の全ての人々から食べ物を奪って自分のものとした。その結果この集落では住民がみな餓死したのだ」
「おそろしいぴょ!」
「ぴよこちゃんの国ではこういったことは絶対起こしてはならない!例え一人でも国王の政策のために罪なきものを死なせたら、国民は国王を信頼しない。ぴよこちゃんに平田流の国の立て直し方を教えるが、一つ約束して欲しい、ぴよこちゃんが国の建て直しをするに当たっては国民は一人も犠牲にしてはならない」
「わかったぴょ。こんな世の中にしたくないぴょ・・・」
「でじこにも約束して欲しいにょ」
「何だ?」
「ピョンヤンに行って独裁者を倒すまで一人も犠牲者を出さないで欲しいにょ」
「わかった、約束しよう」

しばらくすると、守備隊に出くわした。
その中の一人が爆弾をぴよこたちのトライショーに向かって投げ、トライショーは爆発した。
「ぴよこの自転車が・・・」
爆風でそれぞれの自転車もめちゃくちゃになった。
「まいったなあ、まだピョンヤンまで30キロある・・・」
ここで戦って死んでもこれが天命だと思った平田先生はでじこの言葉を思い出した。
「でじこたちを一人も犠牲にしないでピョンヤンへ連れて行くにょ!」
「約束した以上やるしかないか」
平田先生は自ら刀を取り出し、先頭に立った。
「道を空けろ!」
「すごいにょ!」
「頭のいい人ほど切れやすいものにゅ」

返り血をあびまくって平田先生が立っていた。
「ここで倒れるも天命だと思っていたが、でじこちゃんたちと約束した以上は全員をピョンヤンへ届けないとな」
平田先生は近くを流れる川で血を洗った。