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デジキャラット・シンフォニー

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そのとき、ぴよこの肩をたたく人がいた。
「ぴよこちゃん・・・」
負傷した平田先生だった。
「すぐ医療部隊を呼んでくれ・・・」

平田先生は爆風で外に飛ばされたので打撲はしていたが、骨折などはなかった。

独裁者は別の宮殿へ避難していた。権勢を振るった独裁者ももはや敵を防ぐのは無理とわかると宮殿に火をつけて自殺したのである。ここに独裁者の政権は滅びた。
「町が火に包まれているな・・・」
「これで歴史は変わったにょ、平田先生が変えたにょ・・・」
「みんな、見たか・・・歴史というものはこうやって自分たちで作り上げて変えていくものなんだ・・・これが諸行無常と盛者必衰という歴史学で言われる言葉でな、どんなものでも形をそのままで保つことはありえない、時と共に全てのものは変わっていく・・・
よいか、特にでじこちゃんとぴよこちゃんは心しておけ、強いものがいつまでも強いままでいることはない。支配者は永久にその土地や時代を支配することはない・・・。
力でうばった物は必ず力でうばわれる・・・。よく覚えておけよ・・・」
「平田先生!」

翌日から宮殿の発掘調査が始まった。焼け跡からいろんな財宝はでたが、独裁者の遺体はついに見つからなかった。

14、アキハバラへ帰るにょ
でじこたちはナムポから再び船に乗り、門司に戻った。

平田先生の乗った船が関門海峡へ差し掛かると、関門橋の上や関門海峡の両岸から見物人がわっと出た。
南風泊(はえどまり)市場では市場関係者が尾崎先生、ついで平田先生を胴上げし、威勢のいい掛け声が響いた。

次の日の朝、下関駅前・大丸バスターミナルには尾崎先生がでじこたちを見送りにきていた
「また、いつでも南風泊(はえどまり)においで」
でじこたちは泣いたままだまってバスに乗った。
「平田!例の儀式忘れてるぞ!」
そういうと尾崎先生はワンカップを差し出し、平田先生と二人でぐっと飲み干した。
やがて平田先生を乗せたバスはゆっくりと日の丸が振られた中を東へ向かって進みだした。
「涙酒、つらいもんだなあ・・・」
平田先生はしばらく黙り込んでいた。

平田先生が起きたのは、姫路に差し掛かった頃だった。
「平田先生、どうしたのかにょ?」