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デジキャラット・シンフォニー

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「いや、悪い、ついね・・・。涙酒を思い出してね。下関から上京する場合、駅のホームか、バスターミナルで酒を一杯飲んでから別れに日の丸を手に振る習慣があるんだよ・・・。おっと、もう昼前か、尾崎先生が弁当を持たせてくれたんだ」
尾崎先生が持たせてくれた弁当は下関一の料亭「春帆楼」特製の海鮮仕出し弁当である。

昼前にバスは神戸三宮に到着した。ここで美香と一条さんを下ろし、代わりにりんなを乗せる。
「でじこも必ず宝塚女優学校に入るにょ!それまで待っていて欲しいんだにょ」
「でも、でじこちゃん女優になれるかしら?」
「美香!そんなこといわないの!でじこちゃんが傷つくでしょう」
そこでうさだの突込みが入る。
「そうよ、でじこが宝塚女優学校ですって?無理無理!」
「でも、私はでじこちゃんには女優よりもっと向いている仕事があるような気がする」
「私もそう思うよ、さすがわが姪だな」
「平田先生!でじこに女優は無理かにょ?」
「でじこちゃんは女優より政治家のほうが向いているかもしれない」
それを聞いたとたん、浮かれていたうさだとゲマとぴよこの3人は動きを止めた。
「でじこが政治家ですって?こんなのが政治家になったら世の中めちゃくちゃになるわよ!」
「そうゲマ!地球を征服しろというのと同じゲマ!」
「政治家は悪の頂点ぴょ!」
しかし、ぷちこと美香は驚かなかった。
「でじこ、おまえ政治家やれにゅ。世の中変えて地球征服するにゅ」
「私だったら東京大学ででじこちゃんを政治家に育てる」
「政治家ってテレビに映るのかにょ?」
「毎日映るよ。いっぱい勉強して東京大学においで」
「でじこ東京大学へ行くにょ!」
「どうやら私が生きている間に楽しみが増えそうだ。もう一度上本町の空に南十字星と白い虹が出てくるかな・・・」

昼過ぎにりんなとケーキを乗せたバスは三宮を出発し、西宮、梅田、上本町、
そして名古屋と歓迎行事やインタビューが目白押しだった。
上本町では「平田先生お帰りなさい!南十字星が世の中を変えた!」と
垂れ幕も用意された。
そこから名神高速で一宮インターへ向かい、そこから先はパレードとなった。
名古屋に入ると産業技術記念館で鏡割りが行われた。さらにパレードは栄まで伸び、
UFJ貨幣資料館前、オアシス21を通過し、栄・ラシックでも歓迎式典が開かれた。