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デジキャラット・シンフォニー

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歓迎式典は千種駅、星が丘、東名名古屋インターまで続き、東郷PAで平田先生が休息するまで続いた。
平田先生はここでありったけのきしめんと牛乳を積んだ。この地には牧場があったからである。

午後9時過ぎになってでじこたちの乗ったバスはアキハバラに到着した。
アキハバラはまだ空襲の跡が残っていたが、店はほとんどが営業を再開していた。
「プロジェクトZ・平田道明教授」の横断幕が町のあちこちにはられていた。
「まいったな・・・」
教授だから教室でしゃべることには慣れていたが、さすがにあちこちで話し疲れた。それに歓迎行事が続き、下関から平田先生は酒が続いて体力がなくなってしまった。
だから平田先生は一通りの挨拶だけを済ませるとさっさと引っ込んでしまった。
そこへすかさずでじこがマイクを握った。
「みんな!見ていたかにょ!平田先生とでじこたちは歴史を作ったんだにょ!平田先生の「プロジェクトZ」は成功したんだにょ!平田先生は地球一番の歴史学者にょ!」

次の日、さすがに平田先生はつかれたのか「ゲーマーズ」の一室で寝ていた。
「平田先生、起きるにょ」
しかし、でじこの問いかけに平田先生は答えなかった。
「先生、どうしたにょ!」
「どうしたのよ、でじこ」
「平田先生が起きないにょ」
「え、ちょっと・・・」
うさだは救急車を呼んだ。しかし平田先生はすでに息を引き取っていた。
平田先生の死因は飲みすぎによる肝硬変だった。

「美香さん!大変にょ!」
「でじこちゃん、大変なの!今朝方下関で尾崎先生がなくなられたそうよ」
「にょにょ〜、尾崎先生もかにょ!平田先生も死んだにょ」
「叔父上も?」

数日後、美香が喪主となって平田先生の葬式が行われた。
「まるで地球を守るために死んでいった人だったにょ。平田先生のような人をでじこの先生にしたかったにょ〜」
泣いてるでじこに美香がそっとささやいた。
「叔父上はでじこちゃんに十分いろんなことを教えてくれたわ、これが叔父上からの
でじこちゃんたちへの最後のメッセージよ」
美香はでじこたちに出来上がったばかりの本を渡した。
「プロジェクトZ 新しい歴史を作ろう!東大教授・平田道明の挑戦!」
「叔父上の書き残したこの本は上本町の空に再び南十字星が輝くとき、必ず役に立つはずよ」
でじこは泣きながら言った。