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デジキャラット・シンフォニー 2

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「久弥さんの悪口を言うのはやめるにょ!」
「小娘が何をぬかすか!平田学説の信奉者などこの地上にいられなくしてやるわ!」
「久弥さんを立候補させたのはこのでじこ様にょ!おまえの言い方はまるででじこの目が間違っているような言い方にょ」
「東京都知事になるのはこのわしだ!平田など地上からいなくなった方が世界平和のためになるというものよ・・・」
「頭にきたにょ!目からビーム!」
あっという間に原口の車は吹き飛んだ。
そこへ久弥が歩いてきた。
「おやまあ、原口さん、あなたが中国との交流拡大を図っているのは知っていましたが、まさか選挙カーまで中国製の安物ではないでしょうな?」
「平田!この子はおまえの回し者か?」
「久弥さんの運動員、でじこだにょ」
「こ、こいつが選挙カーをぶっ壊したんだ」
「この子がですか?見ての通りこの子はこんなに小さいし、車を持ち上げることすら無理でしょう」
「しかし、今ピカッと光って・・・」
「地下工事で戦時中の不発弾が爆発したとか過激派が仕掛けたならともかく、女の子に爆弾は作れませんよ。どうやって女の子一人で車一台吹き飛ばせるんです?」
「久弥さん、でじこが・・・」
久弥はでじこの口をふさいだ。
「おおかた中国製の安物を使いすぎて故障したのと違いますか?次からは高くても故障が少ない国産自動車を買ったらいかがですか?」
見物人たちは一斉に大笑いした。
「それでは景気つけに、イッツ、ア、ショータイム!」
久弥はその場で歌を歌いながら軽い芸を披露した。これには見物人も大満足して見ていた。
「これではわしが馬鹿にされて笑われるだけじゃないか・・・」
「当然にょ!」

「久弥さん、本当は・・・」
「分かっているよ、でじこちゃんの目からビームだろう」
「知っていたのかにょ?」
「本当はやってはいけないことなんだが、原口さんにはいい薬だ・・・」
「向こうは災難でしたね〜」
「父上がでじこちゃんを政治家にしようとしたわけが分かった気がするよ。正しいことを尊び、世の中を変えようとする気持ちと実行力がある。そういう人物こそ政治家になるべきなんだ」

ミルフィーユはラジオのスイッチを入れた。
「真田アサミのコミックデジキャラット、今週もいっちゃいます・・・」
「いい時代になったものだね・・・」