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デジキャラット・シンフォニー 2

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「平田先生はアキハバラの歴史を作ったお方です。生前からアキハバラでは神様のように祭り上げられていました。ましてや亡くなった今では街中で祭られています」
「でじこたちは毎日星になった平田先生にゲーマーズを見守っていてとお祈りしているんだにょ」
「そうか、父上はこの町では神様になっていたのか。子としてうれしく思うぞ」
3階には平田先生が使ったソファがあった。
「ここで平田先生は酒の飲みすぎで倒れたんだにょ」
「今日からここが副店長室にゅ」

お店が終わって、久弥は店を後にした。
「平田先生が死んだばかりなのに息子さんがもう来るとは、平田先生が言っていたように再び上本町の空の上に南十字星が輝くかもしれないにょ」
でじこたちが平田先生と一緒に見た「上本町の南十字星」。古くから大阪上本町の空の上にこの星が現れると世が変わると言い伝えられてきた。
「久弥さんはどこに住んでるのかにょ?」
「日本に帰ってきてからは父上の屋敷に住んでいる」
「いってもいいかにょ?」
「いいよ、どうせ私一人だしな」

2、平田邸
平田先生の家は町田市の閑静な住宅街にあった。
「さすが、歴史学者のお家にょ」
玄関を入ると数々の賞状や記念品が展示してある。
久弥はでじこたちを居間のソファに座らせるとお茶を出した。
その時、ドアを開ける音がした。
「でじこおねえちゃん、見つけたぴょ!おとなしく捕まるぴょ!」
「うるさいのが来たにょ」
その時久弥は大声で怒鳴った。
「無礼者!当屋敷に乱入して無事に出られると思うな!」
久弥はすかさずぴよこたちを倒して組み敷いた。
「われわれの負けだ・・・。」
「それにしてもでじこちゃんとそう変わりない年頃の子に見えるが・・・」
その時ぴよこが叫んだ。
「ひ、平田先生ぴょ・・・」
「はあ、あのじじいか。とっくに死んでるんじゃないのか?」
「いるぴょ!あそこに・・・」
ぴよこが指差した方には亡き平田道明教授の肖像画があった。
「そういえば平田先生によく似た人だぴょ。名を名乗るぴょ」
「そなたの名は?」
「アナローグ星王女、ピョコラですぴょ。ぴよこと呼ぶぴょ」
「私の名は平田久弥、こちらはわが父上で東大教授だった平田道明の肖像画だ」
「ええーっ」
「平田先生の息子さんぴょー」

「そうか、ぴよこちゃんはそれほど父上をしたっていたのか」