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デジキャラット・シンフォニー 2

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「平田先生とはアナローグ星を立て直す約束をしていたんだぴょ」
「父上はよほど子供に好かれるらしいな」
「ぴよこには何も教えないで死んだぴょ」
「なに、父上のお考えなど手にとるように分かる」
久弥はでじこの目を見つめていった。
「父上が惚れ込んだのも分かる。いい目をしている。政治家にはもってこいかも知れんな」
そういうと久弥はカーテンを開き本棚を見せた。
「でじこちゃん、明日から当分ここに泊まってこの本を全部読むといい」
「これは、漫画のようだにょ」
「そう、古代中国より伝わる「三国志」という英雄たちの物語だ。一度手に取ったものは二度とその物語を忘れることがないと言う」
「ぴよこも読みたいぴょ」
「ぴよこちゃんは私が教えるには及ぶまい、別の先生を紹介しよう」
久弥は3人組にも眼をやった。
「君たちは医者か?」
「みんなぴよこの家来ぴょ」
「医者か・・・」
久弥ははなれに4人を案内した。
「ここは生前の父上が研究室として使っていた所だ。現在は図書室に使っている。君たちは今日からここで暮らすといい、なに、家賃とかは取らん」
「いろんなものがいっぱいあるぴょ」
「生前の父上が集めた本ばかりだ。ところで君たちの専門診療科は?」
「獣医と歯科医と内科医ぴょ」
久弥はクウに語りかけた。
「内科医か・・・君にはこのパソコンを任せよう」
「おれにそんなのできるかよ」
「その若さで内科医とはたいしたものだ」
久弥は一冊の本を取り出した。
「これはある内科医がコンピューターソフトを作った話なんだ」
「医者がそんなの作るのか・・・」
「このコンピューターにはソフト開発に必要な道具や本が備え付けてある。足りなかったらいつでも言ってくれ」
そう言って久弥は免許証を取り出した。それは久弥が若いときに取ったコンピュータープロ免許証だった。
「久弥さんはパソコンのプロだったのかにょ・・・」
「さすがは平田先生の息子さんぴょ、頭いいぴょ」
「ようし、おれも内科医だ、ソフトを作ってやろうじゃねえか!」

3、不思議な扉
「久弥さんぴよこをどこへ連れて行ったんだにょ」
久弥がぴよこを連れて行ったのは宮内庁だった。
「立派な宮殿ぴょ」
「今日から当分ここへ通うんだよ」
そこへ一人の品のよい人が出てきた。
「紹介しよう、杉本正弘侍従だ」
「侍従って何だぴょ?」