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デジキャラット・シンフォニー 2

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「あかり・・・お前ら絶対許さないにょ!目からビーム!」
でじこは目からビームを連続発射した。
「そんなにやったら島が壊れるゲマ」
「好きなだけやらせとけにゅ」

榊原は傷だらけになって原口に報告した。
「申し訳ございません。うさだあかりはしとめましたが、ショコラ・デジキャラットにつきましては撃ち損じました。さらに部下5名が討ち死に、私を含む21名が重軽傷・・・」
「まあよい、うさだあかりだけでも手柄だ。ショコラ・デジキャラットなど10歳の子供、ほおって置いても良いだろう」
「いや、この際全国に協力を願い、捜索するべきでは」
「たかだか子供に賞金をつけるのか?」
「あのショコラ・デジキャラットなる者、ただ者ではございません。滅ぼしておかないといずれ災いの種になります。今は10歳でも大きくなるのはすぐですぞ。悪い芽は早めに刈り取っておいたほうが・・・」
「今からそんな心配してどうする、相手はたかが子供だ」
榊原の勧めに原口は耳を貸さなかった。

9.100万ドルの電気代
それからでじこたちは嵐に巻き込まれて太平洋へと流された。
3日目、薄れゆく記憶の中ででじこは自分を呼ぶ声を聞いた。
「ここがあの世ですかにょ・・・」
「何言ってるみゃ」
「みけ・・・」
でじこが周りを見ると小さい港町についていた。
「でじこ、ここは尾鷲みゃ!」
それを聞いたうさだが飛び起きた。
「尾鷲!あの雨の町?」
でじこたちのヨットは尾鷲港に着いていた。

三重県尾鷲市、日本一雨の多い漁港である。みけはここで漁師見習いとして働いていた。
「でじこたちはあかり先生を殺されて三宮へ行く途中だったにょ」
「そんな奴絶対に許せないみゃ!まかせるみゃ!三宮までみけが案内するみゃ!」
「でも三宮がどこにあるか知ってる?」
「港の漁師さんに聞いてみるみゃ!」
みけは尾鷲港の漁師さんたちに協力を仰ぎ、三宮までの行き方などを教えてもらった。
翌日、でじこたちはヨットにみけの船をつけて尾鷲港を出航した。
「いざ!三宮!」
だが、途中難所である鳴門海峡を越えなければならない。みけ以外の全員が船酔いで倒れてしまった。

でじこたちが正気を取り戻したのは夜になってからだった。船の向こうに島影が見えた、淡路島である。
「三宮まではもうすぐみゃ!」