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デジキャラット・シンフォニー 2

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「金はいつまでたっても色あせないにょ。この部屋を作った人はいつまでもこの部屋と共に自分の名が残るようにしたと思うにょ。でじこもデジキャラット星に帰ったら同じ部屋を作りますにょ」
「やめたほうがいいにゅ」
美香はでじこにキーホルダーを渡した。
「これは生前の伯父上が持っていた「金のしゃちほこよ」
「黄金の魚にゅ」
「名古屋城の上に飾られている名古屋の象徴よ。400年も名古屋の町を守ってきたの」

その夜、上本町に「ワルティング・マチルダ」が流れた。
でじこは夜空を仰いだ。
「あれは平田先生の南十字星ですにょ」
「再び世の中が変わるにゅ」
南十字星は再び上本町の空の上に輝いていた。
そこへ着流しを着た男が現れた。
「どなたですかにょ?」
「元、水産大学校校長、尾崎和夫が長男、尾崎守道。人は「無法松守道」とも呼ぶ」
「お魚博士の息子さんみゃ!」

守道はその夜のうちに美香と会見した。
「では、あなたも加わってくれるのですね」
「父上が平田先生に託した夢、必ずやわしの手で実現させます!」
「ずいぶん血の気の多い奴ですにょ」

翌日、でじこたちは京都へと向かった。
京都に向かう列車の中で、でじこは「道の行く末」を読んでいた。
「…いつの世も支配者が行ってはいけない事柄がある。それは自分の意のままに民を操ること、むやみに法を増やして人の動きや考えを抑えること、その土地に根付いた文化や言語を廃止すること、むやみに自分のためだけにお金を使うこと、自分より上の存在を否定すること。もしこれらのことを一つでも行い、道理に反した事を行うならば、どのような地で、いずれの国籍を持つに関わらず、必ず父・平田道明より天罰が下される…」

11.王様との会見
でじこたちは京都に入った。そこには意外な人物が待ち受けていた。
「でじこおねえちゃん、待ってたぴょ」
「うるさいのがいるにょ、お前らに付き合っているヒマないんだにょ」
「待って、ぴよこちゃん。どうして京都にいるの?」
「それは・・・」

ぴよこは久弥さんの親友、杉本侍従に預けられ、王様の宮殿でマナーを学ぶことになったのだった。最初は杉本侍従の身の回りの世話をしていた。
ある日のこと、杉本侍従が大騒ぎをしていた。
「杉本さん、何をあわてているぴょ?」