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デジキャラット・シンフォニー 2

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やがてヘリコプターは戸田競艇場の上空にまで来た。ちょうど雲も晴れてきたので周りが見えるようになった。
ヘリコプターは3台ともそのまま高島平から一気に池袋へ向かった。
こうしてでじこたちも地上の四隊も原口が待つ池袋の地へ向かうこととなったのである。

16.時を告げるワライカワセミ
次の日、四つの隊はその全部が新宿で合流した。
「さすが、久弥さんの狙いはピタリだったようですね」
「さて、最後の仕上げと行きましょう!」
「まず、原口だが、現在池袋にいることが分かっている」
「と、いう事はすぐさま攻めるのかぴょ」
「大勢で一丸となったら逃げられてしまう、ここは四隊合流していないことにして、高田馬場で分割して池袋を包囲する、そして・・・」
「そして・・・」
「明日、午前10時を期して一斉に攻める」
「意外に単純な方法だにゅ」
「この作戦の最後にはこう記してある。
『朝の光が届くとき、南の国から声がする。
ワライカワセミが時の声を告げ、朝を知らせる。
南十字星はその光と歌声を以って邪悪をはらい
いつまでも光輝く平和な世となす』
これで合図は決まった!」
次の日の早朝に行動が開始された。全員が高田馬場を通って4つに分かれると9時過ぎには池袋を包囲していた。しかし一般の住民たちは何も知らなかったように動いていた。
十時前、全員がラジオのスイッチを入れた。そして、午前十時にメルボルンから流れる「ラジオ・オーストラリア」が告げる時報の瞬間を待った。
午前十時、「ラジオ・オーストラリア」は時報を流した。それがワライカワセミの鳴き声だった。オーストラリアの原住民の伝説では夜明けのワライカワセミの泣き声で空の神が太陽を起こす時間が分かると伝えられていた。そのためオーストラリアでは時の声を告げる鳥として泣き声を時報に使っているのである。
これが久弥がみんなに与えた突撃合図となった。
ラジオは時報を伝えた後、テーマソング「ワルティング・マチルダ」を流した。この曲に乗ってまるで音楽に乗るように四隊が突撃を開始したのである。

一気に池袋になだれ込んだ四隊と原口派のぶつかり合いで池袋は大混乱に陥った。
「ほほう、よくやりますにょ」