デジキャラット・シンフォニー 2
「美香さん、平田道明・久弥親子が生きていたなら、わしも遠慮もするが、すでにどちらもこの世にない。今の東京でこのわしと戦える奴があるか!何度でも叫んでやるわい!わしを殺せる者があるか!」
「ここにいるぞ!」
「ここにいるにょ!」
「ここにいるぴょ!」
でじこが「スーパースペシャル特大目からビーム!」。ぴよこが「スペシャル口からバズーカ」をそれぞれ原口に浴びせた。
とたんに原口は真っ黒になり、倒れた。
「とどめの一発にょ!」
「こんな女の子に私が負けるなんて・・・」
「ひるむんじゃないにょ!でじこたちには平田先生の陽明学が味方しているんだにょ!」
「どう世の中が変わっても今よりましな世の中になるぴょ!」
そこで一条が刀を取り出した。
「原口さん、覚悟してもらいましょう!」
「待てっ!一条・・・」
その場で原口は一条に切り殺された。
「よく聞け!原口の行動に加担するものはこの一条広隆が相手する!東京の平和を願う者は武器を捨てろ!」
一条は美香に近づいてひざまずいた。
「美香さんのことは姉から聞いていました」
「お姉さまとは?」
「私は一条きららの弟、一条広隆と申します」
「あの華麗田さんの女性版の弟さんかにょ」
「イケメンにゅ」
「この広隆、姉の命を受け原口についておりました。そして原口を倒す機会をうかがっておりました」
「いつごろ一条さんの命を受けたのですか?」
「はっ、久弥様が都知事選挙に立候補する折、久弥様から姉を通じて命を受け、原口が国を滅ぼすようなことがあれば迷うことなくその首をはねよと仰せられました」
「すると、久弥さんはでじこたちが選挙を手伝っているときにすでに別の手を打っていたゲマ!」
「まさに天才にょ、地球には久弥さんほどの人物はもういないにょ」
「死んでからのことも考えていたとは、さすがは平田先生の息子だぴょ」
ぴよこは広隆にたずねた。
「広隆さん、ぴよこがにせものと知っていたのかぴょ?」
「本当はね、最初から全部分かっていたんだよ」
広隆はでじこの元へよってきた。
「あなたが本物のショコラ・デジキャラットですか?」
「そうにょ」
「でじこおねえちゃんにテストやる気かぴょ」
作品名:デジキャラット・シンフォニー 2 作家名:細川智仁