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デジキャラット・シンフォニー 2

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「不思議ゲマ!本当に火で扉が開いたゲマ!」
「どうです、みなさん」
「不思議だにょ!火をつけただけで扉が開いたにょ!」
「閉めるときはどうするのよ」
するとぷちこがどこからか花びんを持ってきた。
「扉を開けるときには火をつけたからこれで火を消せば扉は閉まるにゅ」
「ぷちこちゃん、正解!」
ぷちこが花びんの水を点火台に注いで火を消すとたちまちのうちに扉は閉まった。
でじことうさだは開いた口がふさがらなかった。
「すげえ・・・」
「平田先生はこんなすごい扉を作っていたのかにょ」
「たいした仕組みじゃないけどね」
その様子を見ていたぴよこたちもあっけにとられていた。
「平田先生は死んでも驚かせてくれるぴょ!」

久弥は時々ゲーマーズ町田店の近くを流れる境川を眺めていた。
「川を見てどうしたのかにょ?」
「ん?川を見ていると思うことがあるんだ、父上もこの川のように門司からやってきて住みついた、歴史も川の流れと同じだと」
「どこが同じかにょ?」
「見てごらん、川の流れは絶えることはないが、一度流れ出した水はもう二度と元のところに戻らない。川のあちこちにある石のところにできる泡は、一方では作られ、一方では消え、いつまでも泡が同じところにとどまっていることはない。歴史も人もそういうものだ」

4.火中のロケ
一週間ほどして、ゲーマーズ町田店にやってきたのは・・・
「こんにちは、でじこちゃん」
「にょにょっ、あかりだにょ〜」
「美香さんも一緒にゅ」
あかりの親友で久弥のいとこ平田美香。元、宝塚歌劇団花組娘役トップスターである。
「二人そろってどうした」
「久弥さん、実は私たち二人の初めての主演映画の撮影があって・・・」
「明日ロケなんです」
「分かった、お店を休みにしてみんなで見に行こうか」

次の日、でじこたちはロケを見に行った。
ロケはゲーマーズ町田店にほど近い今井谷戸というところで行われた。
「あかりもすごいけど、二人そろうとさらにすごいにょ」
「一人でも十分なのに二人だとさらに味が増すね」
やがて休憩に入るとみんなでジュースを飲みながら話し出した。
「ところで、このお話はどういうお話ですかにょ?」
「東京華撃団といって、舞台女優たちが戦うお話なのよ」
「まるであかりにぴったりなお話だにょ」
そこへ監督がやってきた。
「困ったな」
「どうかしましたかにょ」