二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

デジキャラット・シンフォニー 2

INDEX|8ページ/54ページ|

次のページ前のページ
 

「隊長役の人が骨折で出られなくなって困っているんだ・・・」
「それなら・・・」
美香は久弥を指差した。
「おい、美香、冗談だろう?」
監督は早速久弥に衣装を着せた。
久弥は早速演技を始めた。
「ここに集いし戦士たち・・・」
その時、山肌のあちこちから爆発が起こった。
「ん、ちと火薬が多すぎるのではないか?」
今井谷戸は周りを山で囲まれ谷底の土地である。山肌のあちこちから爆発が起こり
周りはたちまち火の海になってしまった。
「ばか者!これでは丸焼けになるではないか!」
谷底でこの火の海では逃げられない、久弥はもはやこれまでと覚悟した。
「うさださん、監督にこれを・・・」
うさだは飛んで監督にメモを手渡した。
「あるだけのフィルムは回し続けろ」
火災を無視して久弥の演技は続く。
「隊長!もはやこの火の中からは逃げられません」
「みんな!火の中でも最後まで戦うのだ!われらの肉体は火に焼かれようとも、その精神は永遠に生き続ける!」
久弥は火の中でも体を動かし続けた。
「大変にょ、このままではあかりと久弥さんが焼けてしまうにょ」
すると、空が暗くなった。
「おお、雨だ・・・」
久弥の演技はさらに磨きがかかった。
「雨だ・・・これも天命であろう・・・東京華撃団を助けよとの天のおぼしめしだ・・・」
「久弥さん・・・」
「おお、でじこちゃん、無事だったか。ぷちこちゃんも・・・」
「あかりは無事かにょ?」
「私は大丈夫だけど、美香がやけどを・・・」
「ぴよこちゃん、ぴよこちゃんはいるか?」
「久弥さん、ぴよこはここにいるぴょ」
「すぐ医者3人組をここへ呼べ!」
「私たちはいつでもピョコラ様のそばに・・・」
「なにをぐずぐずしておる!負傷者を早く安全な場所に移して急いで手当てを行え!」
「はっ!」
雨は2時間ほど降り続いた。その間に近くの病院に負傷者を搬送したが、37名の負傷者を出したものの、死者・入院患者は一人も出さなかった。
さて、この顛末を見て一人悔しがっている男が山の上にいた。
「平田・・・命拾いしたな・・・」

近くのスナックに避難した一同は、景気つけにとカラオケ大会に興じた。
最後に「ストロベリー」の二人が「つぐない」を歌うと大きな拍手が起きた。

5.でじこの選挙だにょ
さすがに騒いで疲れたのか、久弥たちは自宅に帰ってから寝てしまった。