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デジキャラット・シンフォニー 3

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「美香さんのジェミニ・サンライズ役は大当たりでしたからね。全国から公演の依頼が殺到しています。でじこさんは私の言うことを聞くしかないんですよ」

6.おかげ年
真紅のわがままぶりは日を追って激しくなっていった。
「うさださん、何ですか?このお茶の入れ方は?」
「うさだうさだって言うな!それになによ!お人形のくせしてえらそうなこと言わないでよ!」
うさだが入れた紅茶の味が真紅の気にくわなかったらしい。
「無理もありませんにょ。相手は久弥さんのお人形さんにょ」
「政治家のお茶は庶民とは違うにゅ」
「うさださん、こんなことではでじこさんが政治家になった時に秘書をつとめることは出来ませんよ」
「なんですって?でじこが政治家になったら世の中めちゃくちゃになるわよ。それにあたしがでじこの秘書ですって?冗談じゃないわよ!」
「うさださん、マナーがなっていませんね」
「頭にきちゃう!あたしはでじこなんかよりよっぽどマナーを覚えています!」
「そうですか?私にはでじこさんよりうさださんのほうが下品に見えますけど?」
うさだはカンカンになって真紅をなぐりにかかるが、真紅は店内を飛び回ったのでうさだは店の中を所かまわずたたきまくった。
そこへミルフィーユ秘書がやってきた。
「いったいなんですか。やめてください」
しかし、うさだが投げたほうきがミルフィーユ秘書の頭に当たった。
うさだはそれを見てはっとわれに返った。
「きゃああ〜ミルフィーユさん大丈夫ですか〜」
ミルフィーユ秘書は倒れたが、なおもえへへと笑顔を絶やさなかった。

「なんですか〜もう・・・」
「すみません、ミルフィーユさん、でじこ以上のバカな人形に・・・」
「人形相手に本気で怒るのが本物の馬鹿にょ」
「何しに来たにゅ」
「あっ、そうでした。美香さんからお芝居のチケットが送られてきたんです。皆さんで一緒に行きませんか?」
「えっ!これは・・・宝塚の「サクラ大戦 V」・・・」
「美香さんの当たり役、ジェミニですわね・・・」
「もちろん神戸牛ステーキつきで行かせていただきますにょ。うさだはお留守番にょ」
しかしぷちこだけは黙ったままだった。
「ぷちこ、どうしたのかにょ?ステーキが食べられるにょ」
ぷちこはため息をつき空を仰ぐだけだった。
「ミルフィーユさん、早く支度するにょ、ぷちこと一緒にステーキ食べ放題にょ」