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デジキャラット・シンフォニー 3

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程なくして真紅はローゼンメイデンシリーズの人形たちでバンドを作り、毎夜有楽町駅の中にある大黒様の前で演奏するようになった。パートは真紅がボーカル兼バイオリン、雛苺がクラリネット、翠星石がトランペット、蒼星石がキーボード、そして新たにドラムスとして金糸雀が加わった。「有楽町の人形楽団」はたちまち新聞に載るほど有名になった。蒼星石に至ってはメンバーがそろわない時には一人でギターを弾きこなしていたほどである。
「マスター、南十字星を貴方が愛したこの町に・・・。」
その様を見ていたでじこは感動した。
「あいつら、本当に久弥さんを尊敬しているんだにょ・・・。」
「でも、あいつら何をしでかすか分からないにゅ」
「あら、でじこさんこそ何を考えているのか分からなくてよ」
「何のために皆を集めているかわかってんですか?」
「いや、正確にはなぜ皆集まっているのかと言った方がいい」
「はあ?何を言っているにょ?」
「でじこさん、貴方はそれでも久弥さんから後継者として指名された方なのですか?」
「ぷちこは分かったにゅ」
「ここにいる人たちは皆久弥さんの後継者であるでじこさんが世の中を変えてくれると期待しているのですわ」
「そんなの上本町で平田先生が南十字星を出さない限り無理にょ。それとも、お前らで上本町へ行く気かにょ?お前らが起こしたおかげ参り騒ぎのおかげで上本町は身動きも出来ないほどの人であふれていてとても行く気にはなれないにょ」
「頭悪い奴だな!だったら、南十字星を呼んで来ればいいじゃないか!」
「私たちがこうして歌を歌うのも平田先生にお願いを聞いていただくためです」
「寝ぼけたこといっているんじゃないにょ。ここから上本町や六甲山まで歌声が響くわけがないにょ」
「ぷちこは信じるにゅ」
「ぷちこにまでお前らのばかが移ってしまったにょ」
「平田先生はどこかでお前たちの声を聞いているにゅ。お前らの願いはきっとかなうにゅ」

翌日、ぷちこはゲーマーズの2階にある平田先生の祭壇の前に木箱でステージを作り、真紅たちを立たせた。
「お前ら昼間はここで歌うにゅ」
「ありがとう、ぷちこさん」