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デジキャラット・シンフォニー 3

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一方、邦俊はアキハバラの町の中を手当たり次第デジカメで撮ったり、メモしたりしていた。
「邦俊さん!何やってるにょ・・・」
でじこは怒りの目で邦俊を見つめた。
「写真とっている場合じゃないにょ!天国の久弥さんにどうおわびするつもりかにょ?」
「ああ、そのことか・・・」
「のんきな事言ってる場合じゃないにょ!このままだったら苦しむ人がもっとでるにょ!」
「でじこちゃん、私は平田道明の孫だ」
「だったら陽明学で世の中を変えるにょ!」
ちょうどメモリが一杯になったので邦俊は店へと引き上げた。

「さあ!世の中を何とか変えるにょ!」
邦俊は笑みを浮かべながら語った。
「でじこちゃん、私も平田一族だ」
「それがどうしたのかにょ!」
「何も考えなく写真ばかりを撮っているとでも思うか?」
でじこは一瞬固まってしまった。
「どうせこんな時代も長く続きはしないよ。いずれオタクたちがアキハバラに戻る日がやってくる。だから記録は残しておくんだ。歴史として・・・」
そういうと邦俊は久弥の書いた「やさしい歴史の作り方」を差し出した。
「・・・まず歴史の作り方の第一歩は、自分の身の回りに起こった出来事を細かく記録しておくことだ。それがたまれば自分だけの簡単な歴史ができる。これを糸の1本とするなら歴史はその糸を織り上げて作っていくに過ぎない。しかし糸がなければ歴史はできないのである・・・。
・・・このようにして織り上げた歴史を見ればおのずと自分のやるべきこと、歴史の問題点が見えてくる。世の中を変えようと思ったら、まずこの国の歴史、この国の姿を学び、それを常に熟知しておかねばならない。現状を正確且つ詳細に把握し、問題点を追及するのは「改善」という問題解決の基本である。現状を知らずして改革は絶対にできない・・・。」
でじこは驚いた。
「邦俊さんはすでに歴史を変える準備をしてたゲマ!」
「さすがは平田一族にゅ。でじこ、お前も勉強しろにゅ」
「大きな家を建てるにはそれだけしっかりとした土台を作らないとな。この言葉を忘れたわけじゃないだろう?「自分なら必ずできると思うものが最後に笑う」」
「でじこがうかつだったにょ・・・。邦俊さんは最初から陽明学をやるつもりだったにょ・・・」