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デジキャラット・シンフォニー 3

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「但しうさださんとぴよこちゃん、それに杉本さんたちには内緒にしてね。今のうさださんに何を言っても無駄だからせいぜい世の中を楽しんでもらおう」
そこへ渡辺副大臣がやってきた。
「おい、邦俊君!松岡がバカなこと言い出したぞ!」
渡辺副大臣は松岡大臣とのいきさつを全部邦俊に話した。
「それなら松岡さんだけでやらせておいたほうがいいんじゃないですか?どちらかと言えば私にとっては好都合ですから」
「でじこに復讐が来るにょ」
「あわてることはない。今の日本で外国に逃亡して亡命政権なんて・・・それに亡命政権を築いて成功したためしはないよ。亡命政権転じて延命政権ってね」

次の日、渡辺副大臣はいきなり病院に入院した。最初は人間ドックという名目だったが、精密検査で異常が見つかったとのニュースが流れた。
「渡辺さんも疲れたのだろうな・・・」
のんきな松岡はそうつぶやいた。
だが、邦俊は苦虫をかみつぶした顔をしていた。
「伯父上はいったい何を考えているのだ。じいさんもこんな世の中黙ってみているものか・・・」
邦俊ははっと気付いた。
「そうか・・・。伯父上はでじこちゃんに革命でも起こさせる気だな・・・。だが待てよ、日本で革命は現実的じゃない。それが分からぬ伯父上でもないだろうしな・・・。」
その時、秘書官が飛び込んできた。
「副大臣、大変です!松岡国土交通相が首相官邸を包囲しました!」
「いよいよ来たか・・・。」

松岡は首相官邸を包囲し、麻生首相の退陣を迫った。だが、皮肉なことに麻生首相は中国訪問中で官邸はもぬけのからだった。
折り悪く、でじこ大臣は真紅たちと宝塚に出かけていて留守だった。邦俊はでじこには緊急事態の連絡は取らずに緊急記者会見で国民に落ち着くよう呼びかけた。
その夜、副大臣室に邦俊を訪ねた客があった。
「おお、これは侍従のぴよこちゃん」
「邦俊さん・・・王様の命令を伝えに来たぴょ」
「宮殿の王様の様子はどうだい?」
「今のところ落ち着いているぴょ」
「そうか、後で黒豆を分けてあげるから王様に献上しなさい」
「邦俊さん・・・。王様は騒ぎを起こした松岡たちのことを怒っているぴょ・・・」
「あのいつも落ち着いた王様がお怒りとはね・・・」
「本当はでじこおねえちゃんに何とかしろと言う命令だったぴょ・・・」
「ねえ、ぴよこちゃんも「目からビーム」使えたんだよね」