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デジキャラット・シンフォニー 3

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「ここまできたら松岡さん自身がこの建物を出て降伏し、陛下に助命嘆願を請うより仕方がないでしょう。むろんそれは松岡さん、貴方の負けということになりますが」
「他の方法はないのか?」
「国王陛下の地位は国民の支持で成り立っています。陛下の命令を無視したと言うことは国民の意思を踏みにじったと言うことです。そんな男に民衆の上に立つ政治家の資格はありません」
「是非もなしか・・・」
まもなく建物から人質たちと松岡が出てきた。先頭には渡辺が立ち、その後ろに縄で縛られた松岡とその縄を持つ杉本侍従長とぴよこ、最後に邦俊が続いた。
「陛下の意思を無視した謀反人・松岡はこの杉本侍従長が捕らえた!」
民衆からあっぱれの声が響いた。

14.Be Ambitious!
松岡逮捕の報は三宮にも届いた。
「これで一安心にょ〜」
「でじこさん」
「うるさいにょ!でじこはここで総理大臣やるにょ」
「そうは行かないわ!」
美香さんが厳しい表情をして立っていた。
「まだでじこちゃんの天下じゃない、物語は完成していないわよ」
「美香さん・・・」
でじこは美香に擦り寄った。
「美香さん、でじこはこの町で総理大臣やりたいにょ。三宮の町はいつも平田先生や久弥さんが守ってきた町だにょ・・・」
「気持ちは分かるわ、でもでじこちゃんはまだ天下を取ったわけじゃないのよ。王様から正式に総理大臣にしてもらわないと、まだでじこ大臣にたてつこうとする人はいるわよ」
「どうすればいいにょ?」
「とりあえずアキハバラに帰りましょう」
翌日でじこたちは阪急三宮駅にやってきた。
「みんな!これからでじこは天下を取りに行くにょ!今までの古いものででじこの邪魔になるものは全部破壊するにょ!」
まわりから一斉に歓声が上がった。
「それじゃ、早速三宮駅を破壊するにょ」
でじこは阪急三宮駅に目からビームを放って破壊した。
粉々に壊れた駅の下から駅員が出てきた。
「でじこさん、なぜ・・・」
「さっさと責任者を出すにょ!」
すぐに駅員たちは駅長をでじこの元へと連れてきた。するとでじこは一枚の写真を取り出した。
「今壊した駅をこの通りに再建するにょ!」
それは久弥が残したかつての阪急三宮駅の写真であった。
駅員たちは一斉に駅員に詰め寄った。
「駅長!いい機会です!阪急三宮駅を元通り再建しましょう!」