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デジキャラット・シンフォニー 3

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その後、邦俊はでじこから承認を取り付けてその足で大阪地裁に阪急電鉄の破産申し立てを行った。これにより阪急電鉄は破産手続きに移行することになる。
それと前後して日本政策投資銀行から22億円を引き出して東宝に融資し、そのうちの1億5千万円を資本金として東宝の全額出資子会社「関西急行電鉄」を設立し、阪急電鉄の受け皿会社とした。これにより阪急電車の運行はつつがなく行われた。
「関西急行電鉄」の社長には東宝の松岡副社長を当方の社長に昇格させた上で兼務させた。

17.人間の鎖
阪急電鉄を処理して一息ついたでじこが次に考えたことはとてつもないことだった。
「邦俊さん、久弥さんの陽明学の世の中を作るにはみんなが団結することが重要だにょ」
「そうだね」
「たとえばでじこがここで左手にぷちこ、右手にうさだと手をつなぐにょ。そしてぷちことうさだはまた別の人と手をつなぐにょ。その人はまた別の人と手をつなぐにょ。大勢の人で一斉に手をつなぐと1本の線ができるにょ」
「愛知万博のフィナーレのように全員で手をつなぐわけか」
「多くの人間が作るその線を六甲山から有楽町まで作ることはできないかにょ?」
みんなは驚いたが、邦俊だけは計算を始めた。その結果130万人がこの計画に参加すれば人間の鎖が六甲山から有楽町までつながるという結果が出た。
「ちょっと邦俊さん本気でやる気ですか?」
「本気だ、でじこちゃんも考えることは同じだな・・・。」
「まさか、でじこと同じことを考えた人がいるとか?」
「ああ」
バルト三国が独立運動の頂点に達した時、3つの国の首都を人間の鎖でつないで独立の意志を世界に示そうと言う運動が行われた。この人間の鎖は大評判を呼び、バルト3国の独立に貢献した他、ソ連崩壊までをも引き起こす原動力になったのだ。
「問題はどうやって130万人もの参加者を募ることだが・・・。」
しばらくして邦俊の携帯電話が鳴り始めた。

電話を受けて邦俊が上本町駅に来てみると、すでに大勢の市民で埋め尽くされていた。傍らではでじこが机を出して早くも市民たちからのエントリーを受け付けていたのである。
「でじこちゃん・・・」
「さっき駅の南にあるラジオのスタジオで参加呼びかけをしたらこんなに集まったにょ」
「しかし、目標は130万人だぞ、そんなに集まるか?」
「心配ないにょ」