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デジキャラット・シンフォニー 3

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でじこはラジオ演説に先立って京都にいる王様にこの計画を話して協力をお願いしたのである。王様もでじこの考えに賛成で杉本侍従長を通じでじこに対して実行を強く促された。そのためあっという間に参加者が集まったのである。
美香の三宮治所、みけの鳥羽治所、ぷちこの名古屋治所、ぴよこの京都御池治所などには多くの人が殺到した。有楽町では真紅たちがエントリーの受付に当たった。
京都では杉本侍従長やぴよこのほかなんと王様自らも市民からのエントリーを受け付けたのである。宝塚歌劇団や東宝の社員まで受付に回った。上本町では夜10時を過ぎてもエントリーを求める声でごった返していた。
結局この日のエントリー受付は合計で80万人を越えた。
次の日も上本町ではエントリーを求める人で一杯になった。邦俊はインターネットでの受付も始めたがこれがパンクしてしまうほどだった。こうした騒ぎは1週間後にやっと収まった。
「やっと落ち着いたか・・・」
結局1週間でエントリーした市民の数は320万人になった。その数に邦俊は驚いてしまった。
「これだけいれば六甲山どころか門司までつなげてもまだおつりがくるぞ」
「なんですとにょ?」
「この際日本列島をつなげるところはみんなつないでしまおう」
「賛成にょ!」

2月11日、いよいよその時が来た。
邦俊は追加募集の結果、参加人数を530万人にまで増やし、鹿児島から青森の竜飛岬まで人間の鎖をつなぐことになった。関門海峡は国道トンネルを開放して行われた。
午後1時、一斉にみんなが手をつなぎ、総延長3000キロの人間の鎖が出現した。
鎖がつながったのはわずか3分間だけだが、みんなに笑顔が満ちていた。

18.えびすの笹
「邦俊さん、いよいよ陽明学の世の中を作るにょ!」
「ちょっと早い気もしますがね。来月美香さんが帰ってきてからでも遅くはない」
そう邦俊におしとどめられてはでじこも引き下がらざるを得なかった。
「平田一族は頭がいいけど、おっとりのんびりしすぎてるにょ!」
「あら?それはどうかしら?」
「どいつもこいつもおとなしすぎるにょ!美香さんみたいに世の中丸ごと変えようという奴はいないのかにょ!」
その時、ぷちこがでじこの背中をつついた。振り向くとでじこは絶句した。
「は〜い」
「ジェミニ・・・じゃなくて美香さんにょ!」
「早めに戻ってきちゃった」