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デジキャラット・シンフォニー 3

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下関では守道が、三重ではみけが、神戸では美香が、長野では信子が、そしてミルフィーユ秘書までが釧路で人々に呼びかけた。

「でじこちゃん、やってくれたな・・・。」
テレビを見ていた邦俊はそう言うと和服に着替えて上本町駅にでた。
すると、今度は号外が配られて王様が京都で立ち上がったことを知った。
「もはや誰にもこの流れは止められん」
「やりますか?邦俊はん」
「野郎ども!うちらもやったるで!」

でじこは手に笹を持ちながら平田一族ゆかりの神社仏閣を歩き回った。
今宮戎神社、生国魂神社などではでじこが持つ笹に各地の神社のお札が取り付けられた。
 
19.亡国の総理大臣
そのころ、世の中が落ち着いたと見るや、麻生総理は上海から東京へ戻ってきていた。
例によって電話による日米首脳会談である。
相手は対日強硬派として知られるアメリカ大統領、ステファン・ネーダーだった。
ネーダーはこのままでじこの騒ぎが拡大すればアメリカにとってよくないと考えていたので麻生総理に騒ぎの鎮圧を求めた。
数日後、アメリカ大使館は麻生総理に「年次改革要求」をつきつけた。なんとそれにはでじこの大臣罷免までが要求されていたのである。
「しかし、現職大臣の罷免まで要求とは、これは明らかな内政干渉です」
「それでは日米安保体制が崩壊してもいいとおっしゃるので?」
「やっていいことと悪いことがあります」
「太平洋戦争で負けたのはいったい誰ですか?」
「わかっていますが、だからと言って大臣を罷免しろと言うのには同意できません」
「総理が決断すればすむことじゃないですか。さっさとやりなさい」
「貴方は誰に向かって物を言っているんだ?」
麻生大臣は駐日アメリカ大使に食い下がったのには訳がある。日本を守るには日米安保体制を堅持する他ないのだが、だからといってでじこを罷免したら外圧に屈したと言うことで首相である自分の評価が下がる、ましてやでじこ大臣は国民の人気が高く下手に罷免でもしようものならたちまち国民の反発を受けて内閣は崩壊してしまう。
考えた末に麻生総理が出した結論は「内閣総辞職」だった。

一方、でじこたちは名古屋で王様と合流したが、でじこは民衆に少しでも近づきたいという王様とは別に先へと進んでいった。なんにでも鷹揚としている王様の性格にはでじこはついていけなかったからである。だが、UFOの調子が悪かった。