二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

デジキャラット・シンフォニー 3

INDEX|49ページ/66ページ|

次のページ前のページ
 

すると、神職はぷちこに鮎の塩焼きを与えた。これはぷちこの気に入ったらしくぷちこは3匹をあっという間に平らげたのである。

20.やってきた真紅
次の日の朝、ぷちこは不思議な光景を目にした。
「かばんが空を飛んでるにゅ」
「ぷちこ、かばんが空を飛ぶわけが・・・」
「でじこ、あれは!」
そう、真紅たちローゼンメイデンシリーズの人形たちだった。
「女王様がやってきたにょ」

真紅たちは岩槻に赴任した時、真紅と蒼星石以外の人形たちはこんな田舎町にと口々に文句を言っていた。雛苺に至っては真紅に役目を王様に返上してもっといいところと取り替えてもらえとさえ言った。蒼星石は久弥さんの遺言に基づいて王様が任命したのだから必ず何かあると言ってみんなをたしなめた。
真紅にとってはいいお茶さえ手に入れば任地はどこでもよかった。狭山茶などいいお茶が手に入りやすかったからだ。雛苺には秩父や栃木で苺を手に入れて与えたので彼女はおとなしくなった。
ところが真紅たちは後に驚くべき計画を知る。久弥さんが岩槻にトラックターミナルを作り、真紅たちに物流管理をさせる計画だった。
岩槻は東北自動車道が走り、東北地方からの貨物がたくさん通っていた。そこで久弥はここに一台物流拠点を作って物資の円滑な流通に役立てようと考えたのだ。
さらに岩槻から大宮まで道路を作り鉄道とトラックを連携させることにした。
これが大いにあたり、岩槻の町はにぎやかになったのだ。
さらに岩槻の誇るべき伝統産業が「人形」であったことも久弥が真紅たちの任地をここに定めた理由だった。
でじこが西宮に来た時、真紅たちは岩槻でテレビを見ていた。その日から数日間にわたって真紅は町田市の久弥の住居跡、現在はミルフィーユ秘書が運営する「平田図書館」で資料を調べまくった。何か作戦を久弥が残してないか探したのである。
探し物は簡単に見つかり、真紅は本の貸し出し手続きをお願いした。
久弥の指令はでじこたちと三島大社で合流せよとのことだった。
だが、でじこたちが久弥の予想より短気だったのか早く進んでしまい、真紅たちが駆けつけたときにはすでにでじこは三島大社の境内にいたのである。

何度か久弥が真紅を伴って三島大社に参拝していたため、三島大社の神職たちも真紅のことは知っていた。
その時だった。いきなり空から別の人形が現れて真紅たちを襲った。