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デジキャラット・シンフォニー 3

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4月に入って、ネーダー大統領はついにテレビ演説を行った。日本に対して無条件査察を行う国連決議案を提出した上、「でじこ首相とその関係者は48時間以内に日本を離れなければならない」と演説した。この要求を日本政府がのまなければ日本攻撃もあると言う。ほとんど暴力団の手口である。
「なんという勝手な男もいたもんだにょ・・・」
「でじこに言われたらおしまいにゅ」
「どうするゲマ!」
「とりあえず邦俊さんの所へ行くにょ!」
しかし、邦俊は留守だった。杉本侍従長を通じて王様から食事会に呼ばれていたのである。
食事会がデザートに差し掛かる頃、でじこたちは宮殿の大広間に到着した。
「邦俊さん!大変にょ!」
「騒々しい!何事だ!」
王様には珍しく大変大きな声で怒鳴られた。
「お、王様もいたのかにょ?」
「控えい!王様主催の食事会であるぞ!」
「まあよい。来た理由はわかっておる。おおかたアメリカがとんでもないこと言って困って相談に来たのであろう」
「さすが王様、何でもお見通しにゅ」
「日本国最高責任者として私が命令を授けよう」
そういうと王様はでじこの元へと寄ってきた。
「澪標(でじこ)、仲間を引き連れてすぐ日本を出よ!」
「な、なんですと?」
その場にいた一同は皆驚いた。
「王様はでじこおねえちゃんに新しい世の中を作らせる気じゃなかったのかぴょ?」
「この国を守るためには、できるだけ多くの国民に生き残ってもらうことが大事だ。流す血は可能な限り少なくするのがいい」
「だからといってせっかく首相に任命したばかりのでじこ大臣を更迭などなさいましたら、陛下も任命権者としての責任を問われます」
「夢浮橋(杉本侍従長)、誰が澪標(でじこ)を更迭するものか。今の日本を立て直せるのは澪標(でじこ)をおいて他に誰がいるというのだ?」
ぴよこだけは「自分ぴょ!」と言いたかったが、その場の迫力に押されて声がでなかった。
王様はすぐその場で勅令をしたためて杉本侍従長に手渡した。
「夢浮橋(杉本侍従長)、澪標(でじこ)たちを伴って明朝羽田へ向かえ」