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デジキャラット・シンフォニー 3

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「歌いながらお芝居するなんておいしいところ取りにょ」

アキハバラに帰ってからでじこは疲れてしまったのか寝込んでしまった。
その夜、でじこは不思議な夢を見た。

「でじこちゃん、でじこちゃん・・・」
「なんだにょ・・・」
目を覚ましたでじこは驚いた、目の前にいたのは・・・。
「覚えているか、元、東京都知事・平田久弥だ・・・」
「ひ、久弥さん!するとここは天国かにょ?」
「あわてることはない、ちょっと下界へ遊びに来ただけだ。久しぶりに有楽町の空の上にきたら懐かしい声が聞こえてね」
でじこは何もいえなかった。
「いつでも私とお話しできる場所が欲しいとか言っていたね」
「そうだにょ、相談したいことが一杯あるにょ!」
「ほう」
「せめてでじこに歴史の作り方を教えてくれてからにして欲しかったにょ」
「歴史の作り方か・・・まだ作りたいのか?」
「悪いやつらばかり残って、久弥さんのような人ばかりでじこの周りからいなくなるにょ!でじこも歴史を作りたいにょ!」
「それならこの本を置いていこうか」
そういうと久弥は消えようとしていた。
「でじこちゃん、私に会いたければ私が書き残した本を読めばいい。私はいつでも本の中にみんなと共にいるのだから・・・・」
そういうと久弥はでじこの前から姿を消した。

5.ローゼンメイデン「真紅」
でじこが目を覚ましてみると、果たして枕元に一冊の本があった。
「やさしい歴史の作り方 平田久弥著」

久弥が歴史を学ぶものに対して説いた本である。
でじこが本を取ろうとすると、今度は傍らにあった箱が動き出し、箱からかわいい人形が出てきた。
「おはよう、あなたがショコラ・デジキャラットですか?」
「おまえなんだにょ?」
すると人形はいきなり空中に浮かび上がり、話し始めた。
「私は真紅、ローゼンメイデン第五ドール」
「こいつなんだにょ」
「道明さんに買われ、久弥さんに契約されたドール、真紅」
「久弥さんのお人形?でたらめ言うんじゃないにょ!」
「信じられぬなら目からビームを撃ってみなさい」
「いわれなくたってやるにょ!目からビーム!」
真紅はすかさず鏡で目からビームを跳ね返した。
でじこは黒こげになって倒れた。
「お分かりいただけましたか」
「目からビームを跳ね返す鏡・・・確かに平田一族にょ・・・」

「真紅はどうしてここに来たのかにょ?」