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デジキャラット・シンフォニー 4

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真紅たちの仲間に水銀燈というのがいたが、邪悪な心で人々を惑わしたためにでじこたちに倒されてしまった。王様はそのなきがらを見て真紅に日比谷公園に水銀灯を葬るよう命じた。王様からの下賜金で立派な墓が出来上がった。水銀灯の墓は石を積み上げた箱型で箱の上には道明の銅像が立ち、正面には久弥の肖像画のレリーフがはめ込まれてその下に真紅による水銀燈の墓の碑文が刻まれていた。その下には祭壇も設けられており、真紅が代表して花束をささげた。
「これでは碑文を読まなければ水銀燈の墓とわからないです」
「それでいいのですわ。本当は水銀燈の存在など忘れ去られたほうがいいのです。私は王様の命令に従って墓を立てただけですから。この国では王様の命令は絶対なのです」
そのころ日比谷公園の上をたくさんのカラスが飛んでいるのが見えた。
「なんか不思議な感じがするな」
「他の国では不吉ですわ。でもこの国ではカラスは王室を守るといいます」
久弥が真紅に語った「ヤタガラス」の伝説。三本足のカラスが初代国王の道案内をし、その功績で日本ではカラスは王室を守る鳥とされた。
カラスたちは日比谷公園の上を北へ飛んでいった。それは王宮の方角でもあった。

心配になった真紅たちが王宮へ急ぐと、王宮の広間ではすでに一同が勢ぞろいしていた。
一同とはでじこ、ぷちこ、うさだ、みけ、ゲマ、美香、ミルフィーユ秘書、ちとせ、邦俊、正也、守道、今村禅師、真紅、翠星石、蒼星石、雛苺、金糸雀、薔薇水晶、そしてMintであった。正面にある金屏風に王様の席が用意され、傍らには杉本侍従長の席が用意されていた。
「ただいまより御前会議を始めます」

一方、韓国軍にもこの情報がもたらされた。
ここでの彼らの関心事は「総大将が誰になるか」ということであった。
御前会議のメンバーはほとんどが韓国では無名だった。「平田・・・」の名が出たところで「平田道明か?」「いいえ、孫のほうでございます」というと全員が安堵した。ただ一人韓国でも名が知れている人物を除いては・・・。
「最後に一人、ショコラ・デジキャラットなる人物がメンバーの中におります」