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デジキャラット・シンフォニー 4

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ほめてもらえると思ったクウは逆に減棒されてしまった。

ぴよこは杉本侍従長に事の次第を報告した。
「なるほどな、陛下らしい・・・」
「何か知ってるのかぴょ?」
「この国の王様は代々殺生を大変お嫌いになられる。雑草と言えど勝手に刈り取ることは許されなかった。先代様のときは秋に草が枯れかかった時に『陛下、そろそろお庭のお手入れをいたしませんと生き物の成育に支障が出ます』『あ、そう。来週あたり取り掛かってくれ』と言われた。但しその前に実のなる植物の実は全部落としてから掃除を始めることになっているんだ。しかも刈った草はそのまま土の中に埋めて肥料にしなければならなかった。殺生を行って人格を破壊することを恐れておられたのだろう」

6.夢の千社札
一方、名古屋では邦俊がみんなを集めて話を始めた。
「このままでは重工側が何もしないまま構造改革が始まり、国民が苦しむことになる。そこで、明後日からゼネストをやることが重工で決定された」
「なんだにょ?」
「ゼネストとはゼネラル・ストライキのことで、今回のゼネストは三菱重工に同調する小田急電鉄、東急、ヤマト運輸、日本郵政公社など282社が一斉にストライキに入る。計画としては1947年以来60年ぶり、実施されれば日本史上初だ」
「それはすごいにょ!」
「でも、電車もバスも止まりますから、人々は生活に困りますわ」
「それもそうだにょ」
「さあさ、道明じいさんから伝わった『幻の味噌煮込みうどん』だよ!」

その夜、でじこは夢を見た。
「でじこちゃん」
「なんだにょ・・・にょ!」
夢枕に現れたのは誰あろう平田道明教授であった。
「これから地上では大騒ぎになろう、この千社札を持って名古屋の近くの豊橋という街を訪ねるがよい。豊橋は決して小さい町ではない。この街から日本を変える力が出る。その千社札の名の人物を訪ねるがよい」
でじこが目を覚ますと枕元に1枚の千社札が置いてあった。

翌朝、でじこはその千社札を見せた。
「普通の千社札なら縦長ですが、これは横長ですわね。名前は「杉浦信義」さんですわ」
「だれだそりゃ?」
「私も存じ上げません」
「とにかくゼネストの日も近い、Mintの仕事も一段落つくだろうから豊橋へ行ってみたらどうだ?」

ゼネストの前日、でじこたちは豊橋に入った。
「本当に何もない町だにょ」
「でじこさん!あれをごらんなさい!」