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【テニプリ】ヒカリノサキ

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「…まぁね。…はぁ…取りあえず、跡部に連絡取ってみるか」
不二はグラスを置くと、据えた視線を乾へと向けた。
「今日は飲むから、付き合ってよね。…Master and second helping!」
「…付き合わせていただきます」
乾は苦笑を浮かべ、グラスへと手を伸ばした。











 8月に入り、暑さが加速して行く。

 毎日のように、早朝叩き起こされ、無理矢理食べさせられる健康的な朝食から解放された頃にはすっかりその間のことが習慣化してしまっていた。
「…しち…じ…?」
ベッドサイドの飾り時計をぼんやり見つめ、跡部は溜息を吐く。

 今日は土曜日。夕べは取引先の接待に追われて、我が家に辿り着いたのは、午前3時。雪崩れ込むようにベッドに入り、まだ数時間しか経っていない。今日は休日…だからと言って、今更、二度寝も決め込むことも出来ない。

「…アイツ、もういねぇのによ」

欠伸をひとつ。ブツブツぼやきながら、ベッドを下り、跡部はバスルームに向かう。シャワーを浴び、冷蔵庫を覗く。玉子をひとつとベーコンを二枚、フライパンに投入し、食パンにバターを塗って、トースターに放り込む。
「…健康的過ぎて嫌になるぜ」
文句を言いつつ鍋で牛乳を温め、アッサムの茶葉を放り込む。
「よし。出来た」
ロイヤルミルクティーとベーコンエッグを乗せたパンを頬張りながら、メールチェックにパソコンのディスプレイを起動する傍らで朝刊を開いた。新着を知らせる音に顔を上げ、送信者の名前を見やり、跡部は目を細めた。
「…不二から、メールか。珍しいな」
カップに口づけ、跡部はメール画面を開く。



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送信者 不二周助
日時   200X年8月8日
宛先   keigo.a@XXX.co.jp
件名   久しぶり。

元気にしてる?僕は相変わらず、仕事で越前の追っかけまがいのことしてるわけだけど。もう君の耳にも入ってると思うけど、最悪なんだよね。越前。乾ともこの前、会って話をしたんだけど、手塚と何かあったんだと思う。じゃなきゃ、あんなに凹んでボロボロになるようなタマじゃないしね、越前は。