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食べるココア
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novelistID. 8719
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めらんこりっくだとかなんだとか

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それからどうやって帰ってきたのかは覚えていない。
気がつけば折原は靴も脱がずに自分のオフィスの床にへたりこんでいた。
折原は明るくなりかけた空の色と比例して薄くなりつつある蒼い月を見上げると目を見開いた。
(もしかして、月に願ったせいか?破壊神に愛された男だ、破壊神は死を退けたか?ならば二番目の願いが、俺が『全人類を愛せるように』なったのか?そうだ、今日のシズちゃんはまるで俺の愛すべき人間のようではなかったか?)
折原は自身に起こった恐怖からか滅茶苦茶なことを考えていた。しかしもし其れが本当にだったら?
カタカタと指先が震えているのを感じた。あれでは、あれではまるでーーー

(まだその効果が有効ならばもう一度だけチャンスをくれ)

膝をつき固く目を閉じ願うその姿はまるで神に祈りを捧げる敬虔な教徒のようであった。