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For one Reason

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 つぶやかれたその一言に、Lも彼の考えていることを察した。
「・・・はい、とりあえず・・・寝ましょう、月君」
 敵は。
 もしかすると、すぐ横にいた。


 捜査員がいない部屋で、真紀はゆっくりとキーボードのエンターキーを押す。じらすほどにゆっくりと椅子を回して、背後に立つ二人に面と向かう。
「おはよう」
「「・・・」」
 答えない二人に肩をすくめて、真紀は足を組んだ。
「何かしら」
「・・・真紀さん。あなたの協力にはとても感謝して、います」
 つぶやいたLに、もっと感謝してもいいのよ、と笑んで返すと、真紀はあいている椅子を指し示す。
「座りなさいよ」
「「・・・」」
 動かない二人に、真紀は笑った。
「残念だけど、私はキラじゃ、ないわ?」
 少なくとも、あなたたちが追っているキラではね、と今度は見ずにキーボードを触る。
 ピッと画面が切り替わり、そこにはワタリをあらわすWの文字が浮かんでいた。
「ワタリさん、竜崎に例のデーターを」
『はい。こちらです』
 聞きなれたワタリの声と同時に、画面いっぱいに動画と文字列が現れた。
「これは・・・」
「あなたが、キラを罠にかけるために流した放送――それがされたとき、私は関東にいなかった」
 旅行中で、沖縄にね。
 立ち上がって、コンとスクリーンを叩き真紀は笑う。
「友人と一緒だったわ。こっちが飛行機の搭乗記録、ホテルの宿泊記録、レンタカーレンタル記録」
 ついでにこれがホテルとコンビニの防犯カメラの映像ね。これでも不満なら、友人の証言もワタリさんがとりにいってくれたし、それに――
 言いかけて真紀は、唖然としてそれを見ているLと月の顔に笑う。
「衛星放送はしないようにして、あの時間、関東地方にいる人にしか見れないように細工していたんでしょう、L」
「・・・・・・はい、国内外を問わず、あの放送が見れた人物は、あの時間あの場所にいた人だけ・・・・です・・・」
 スクリーンに指を滑らせて、Lははあとため息をつく。
「真紀さんが、キラだったら・・・いろいろ、楽だったのに。でもなんでこんなに証拠を」
「疑われるのがわかってたからよ。にしても竜崎。あんたちょっとあとで顔、かしな」
 据わった目で言い放たれて、Lは微妙に後悔した。


作品名:For one Reason 作家名:亜沙木