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涼宮ハルヒの戦国バサラ2

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「ええそのまさかです。幸か、不幸か、私のキャラは明智光秀なのですよ。涼宮さんは、私をストップキーに選んだようです。」

「しかしそれは、」

 ハルヒを殺すことに他ならない。

「無理に付き合って欲しいなんて、言いません。ただあなたのキャラ、前田慶次というキャラは、確か織田信長の軍にはいなかったはずです。だからあの二人より距離があると思いましたので覚悟を申し上げたまでです。」

 たしか「自分は涼宮さんのニキビ治療薬」なんていってなかったか。
 それをとうり越して、トリカブトか、ひ素か。おまけに、二人というと、朝比奈さんも、長門もハルヒ側に付くって、古泉は踏んでいるようだ。
 長門は、なんとなくわかるが何故朝比奈さんが、ハルヒ側に付かないといけないのだろう。未来を修正するのであれば、ハルヒに付く必要がないはずだ。

「今の彼女は、未来人というプロフィールは、まったく感じられないのですよ。もっとも帰るべき未来がなくなってしまいましたからね。このまま、この世界で生き残りたいと考えているのかもしれません。」

 「本能寺の変」まで、何とかせにゃマジやばいかもしれんという恐怖がこみ上げてきた。
 もしも、古泉に朝比奈さんが、討たれるかもしれないという不安と、長門か、ハルヒに古泉が討たれるかもしれないという、矛盾した不安だ。
 みんな、SOS団メンバーだろう何でこんな味方に不安お覚えなければならならんのだ。

「あんたたちも買い物とかしちゃいなさい。」

 ハルヒお前は、本当に天下統一なんて考えているのか?

「キョン、何、バカ顔下げて見てんのよ。チャッチャッと終わらせなさい。」

「ハルヒ、本当に天下統一する気か。」

「当然じゃない、SOS団の旗を京に揚げて、将軍だろうが、天皇だろうが、従えさせてみせるわ。」

「やめておけ、史実で、織田信長がどうなったか知らんお前じゃあないだろう。」

 ハルヒは、一瞬目をぱちくりされて俺をみた。

「だからなに、私なら、もっとうまくやる、もちろん裏切られもしないし、裏切りもしない。それに、みんなが協力してくれるのなら何だって出来る。そんな気がする。」

つぎの言葉を言おうとしたとき、長門の声が割って入った。

「あと、十分で、インターバルが終わりイベントもうすぐ始まります。」

俺は、強情というか、いこじになっているハルヒに背を向け買い物をした。


 因幡山壊滅作戦は、俺の態度に腹に据えかねたのか雑兵を片付けるよういわれた。ま、戦力外通告を受けている朝比奈さんと、一緒だから、まあゲーム内でのデートと言ったところか。それに、朝比奈さんは、ハルヒの天下盗り宣言をどう考えているのかも、聞いておきたかった。

「朝比奈さんは、どう思います。ハルヒの天下捕り宣言。」

 朝比奈さんは、しばらく黙っていたがはっきりとこういった。

「それは、それでいいと思います。」

 俺にとっては意外なものだった。未来人というプロフィールがあるにもかかわらず、そんなことがいえる、朝比奈さんを凝視した。どうして、ハルヒの作ったこの世界がそんなに良いのかわからない。
 それに、ゲーム世界とはいえやっていることは人殺しですよ。しかも、仮想現実なんてものじゃあなく、本当の現実で殺して回っているのですよ。

「でも、涼宮さんの作ってくれる世界なら良い未来のような気がします。」

 あの傍若無人なハルヒの俺以外の被害者である、朝比奈さんがどうして、そう思えるのか、まったく理解できない。

「朝比奈さん、考え方によっては、朝比奈さんの存在も消えてしまうかもしれませんよ。」

「私も、そう思いました。でも、良い未来なら私の命くらい良いかなって。変ですか。」

 充分変です。いや、未来人というレッテルがとれ、普通の心優しい女の子ならそう思うかもしれない。そして未来人というレッテルが取れたのならしっている未来より別の未来があると思っているのじゃあないだろうか。そうすれば、ある意味本当の自由だ。本当の未来が待っている。朝比奈さんの優しさは、よく知っているつもりだけども、命までは納得できないものがあった。
 こんなとき、前田慶次はなんていうのだろう。

「命短し、人よ恋せよ。」

 だったと思った。
 なら、朝比奈さんも恋をしているのだろうか?

「な〜にしてるのかな〜ミクルちゃ〜ん」

 久しぶりに聞いた気がした。なにぶんナース服をはじめて朝比奈さんに着せた時以来の、声色だった。

「うわ、ハルヒ、ボス戦に入ったんじゃなかったのかよ。」

「うん、そうよ。ライフ削られすぎちゃったんで、小泉君と有希に任せてきたの。」

 そうよって、関節剣使いの竹中半兵衛を相手にどうやって抜けてきた。いやということは、今、攻略経験のないあの二人だけか、竹中半兵衛には、苦戦したこともあるだけにこうしちゃおれん。

「ハルヒ、役割交代だ。」

「え、ちょっと」

「こっからが本番」

 おれは、バサラ技を使い立ちふさがった雑兵を蹴散らし、ボスの間までたどり着いた。二人とも無事のようだ。

「僕には、夢がある、誰にも邪魔されない」

 仮面で顔は、わからないが、ハルヒの被害者で声色から察するに国木田だな。カッコイイ役貰いやがって。

「加勢する。」

 戦っていた二人長門、古泉ともに軽傷のようだ、大体ボス戦で逃げ帰るやつがどこにいる。まったく、無茶なやつだ。

「古泉、長門、無事か?」

「ええ、少々手こずっていますが、大丈夫です。」

「問題ない、当初の予想とは反するが、規定内で対処可能。」
 
 だが、おされ気味の様だな。

「二人とも聞いてくれ、クリアー経験者の意見からいって…」

自分流の竹中半兵衛攻略方を、二人に伝授したわけなのだが、的確な長門の弓と、古泉の鎌の御陰もあって、死亡者無しと、いう結果でこの面もクリアーできた。


 さて次は、姉川の戦いだったな。
 ここまで来ると、ここではいったいどいつが、待ち構えているのか、少々楽しみである。
 俺たちは、地形が少々広いこともあって、一丸になって動くことにした。
 まそんなで、順調にボス戦に突入した。
 すると、いきなり薙刀が俺に向かって振り下ろされてきた。
 いや〜何度目だ。こいつに殺されかかるのは。
 双頭薙刀を軽々と振り回し、俺に襲って来たのは、お市の衣装をまとった、朝倉涼子である。

「死ぬのが怖い?、ふうん私には、有機生命体の生と死の概念わからななあ。」

 ああ、俺はいつか出てくるだろうなという予感はあった。いや、予感なじゃなくこの期に乗じ俺を亡き者にしたくて、いろいろやってそうな俺の都合お構いなしの高みから見下ろしている、宇宙人が、送り込んだ刺客がこの状況を利用しないはずなかったんだよな。

「また、情報爆発とかして欲しいのか?」

「うん、そう。」

 あっさり、肯定しやがった。ああそうだよ。なぜか、ハルヒに選ばれっちまったせいで、とばっちりを、食うのはいつも俺だよ。

「じゃあ、そろそろ死んで。」