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20100504

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「シズちゃん?」
ベランダの扉から顔を覗かして臨也が話しかけてくる。
「なんだ、もう起きたのかよ。手前、いつの間に来てたんだ?鍵は渡してない筈だけどな。」
どうせ、こいつに鍵なんて無用なのだが、嫌味をこめて言ってやる。
何回鍵を変えてもこいつは平然と入ってきやがる。
「そんなの、この俺に知らない事なんてないよ。シズちゃんの事は特にね。」
まあ、こんなやつには何言っても無駄って事だ。
人の事は知ってる癖に自分の事は多く語らねえ。
情報屋なんてやってるがコイツにはそういううさんくさいのがぴったりだ。

「手前、昨日はどこに居た?」
新しい煙草に火をつけて聞く。
「えー、シズちゃん興味あるんだ?シズちゃんが僕がどこに居たかなんて気にするんだ??うーわー今日は大雪だー!」
あーうぜーーー・・・
なんとか拳を上げそうなのを耐える。
こういう関係になってからもこいつのうざさは相変わらずだ。
「いーざーやー、手前・・・」
「うそ!うそ!!シズちゃんそんな事で怒らないでよ!昨日は事務所に居たけど?」
これは嘘だ。
俺はコイツに渡されていた合鍵で事務所に入ったがコイツの姿はどこにも無かった。
何を隠してやがるんだ?
「俺は昨日、手前の事務所まで行ってやったが誰も居なかったがな。」
臨也の表情が一瞬崩れてまたいつもの顔に戻る。
「いやー、俺って愛されてる?シズちゃんがうちにくるなんてどうしちゃったの?何かあった?」
コイツは馬鹿か・・・馬鹿なのか・・・・?
いや、前から馬鹿でうざい奴だとは思ってた。
が、自分から誕生日だから手前を迎えに言ったなんて言える訳がねえ・・・

作品名:20100504 作家名:あめり