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空の境界~未来への軌跡~2

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青子さんの姉?そういえば眼鏡もらう時

「姉貴からくすねてきた。」

なんていっていたような気がする。

「だからといって、少年のせいではないぞ。色々青子には、恨みがあるがその眼鏡の事なんて微々たる物だ。」

業火が、自分目掛けて打ち出された。

「だが、恨みは無いが青子に対していいアピールになるからな。とりあえず死んでおけ。」
「絶対いやです。」

そうして目を凝らし、炎の「死線」を見つけると、とっさに斬り付けた。
炎の塊が霧散する。

「やはり話し道理の力を持っていたか。」

そういうと、十二個の業火の塊を作り上げるとまるでお手玉のように、手でクルクルと回し始めた。

「やはり、一つ一つでは埒が明かないな。」

そして、十二の業火が襲ってきた。

「志貴君」

自分を魔方陣の中へ、引っ張り込んだ。
持っている全ての黒鍵で結界を作ったようだが、一発ごと塊が当たると苦しそうな顔をセシル先輩は見せた。
予想より強力だったのだろうことは、推測できた。

「先輩、自分はいいですから倒れている人とレンをお願いします。」
「でも、」
「お願いします。」

そういって結界から出て、魔術師に目を凝らし「死線」を見つけることができた。後は突進しその死線を切るだけだ。

「待っていたよこの時を。」

右手が大きく振り上げられそこに、バレーボール大の「炎の塊」が現れた。

「しまった嵌められた。」

しかしこれしかもう思いつかない。なら一か八かの賭けに出るしかなかった。
そして振り下ろされようとする瞬間、反対側から「鎖」が右手に絡みついた。


〜呼び合う「魂」〜

何とか間に合った。結界をギリシャ神話の「ミノタウルスの迷宮」に登場した「赤い毛玉」を練成して入り込み何とか見つからず、ここまで着たら自分と同じくらいの少年に向けて放とうとしていた。
とっさに不動明王の持つ「金剛縛鎖」を作り上げその腕に絡みつかせた。ちなみに「金剛縛鎖」は、金縛りの特殊効果がある。密法者は「術」として行使するが、それを具現化して使えるのは自分だけも知れない。
しかし、金縛りになる事はなかった。
あっさりと、少年のナイフを交わし間合いから外れた。彼女も「炎の塊」を打ち出すタイミングをはずし、消滅させるしかなかった。

「なぜ、衛宮家の養子が来ているのか解らんが、これは貴様の師匠が炊きつけたことなのだぞ。」

言葉に詰まった。確かにその言葉の通りなのだ。どう反したらいい?
アイツならこういう場でなんて返したかな。

(オレが変わってやろうか。)

心の奥でそう聞こえた。

(アーチャー?)
(未だ、幻想を信じるお前に現実の複雑さを、教えてやろうと思ってな。)
(余計なお世話だ。)
(今まで、不条理さに悩んでいたのだろ。)
(うるさい)
(この程度の不条理なんて、現実には山ほどあるぞ。)
(黙れ。)
(やれやれ、その甘さが直ったと思えばまだまだったか。)
(お前がいうな。)
(だったら、見本を見せてやる。)

身体が乗っ取られた意識がだけが、残った。


「だから、どうだと言うのだ。」

その豹変振りに、蒼崎棟子は驚いた。

「お前は、誰だ。」
「知れたことを聞く。俺は、エミヤ・シロウだ。凛がどう考えようと知ったことではない。オレはオレの考えたように行動するだけだ。」
「こんな所で、英霊に会えるとは思わなかったぞ。「未来の英霊」」
「オレを知っているとは、さすが人形使いの「封印指定」というところか。」

雷が鎖に落ちとっさに「金剛縛鎖」を離した。

「私も「英霊」の事を知りたかったところだ。」

今度は空気中の水分が固体化し、「氷」を作り出した。すると炎の剣「降魔剣クリカラ」を作り出し、一振りで氷を溶かした。

「なるほど、その域まで達するとエレメントは、自由自在というわけか。」
「そういうことだ。」
「なら仕方ない。」

志貴と呼ばれる少年を見た。

「少年、ここは共同戦線といこうじゃないか。どの道、単独で戦っても勝ち目は薄いだろう。」
「確かにあんたの言うとおりだ。」
「物分りが良くて助かる。」
「させるか。」

とてつもなく強大な、光の魔法が当たり一面に降り注がれた。

「志貴君こっち」

シスターらしい「教会」の女が用意した結界に連れ込もうとしているが、あの程度の結界では、持ちこたえられまい。
光に対抗できるのは、同じ光か全てを飲み込む闇でしかない。なら自分の得意技の一つを披露するとしよう。

「七天使の盾」

これで、辛うじて防ぐことが出来るがあの魔力量では長くは持たない。

「志貴とかいったな。」
「なんだ。」
「ナイフでは、間合いが短いだろうからこいつを使え。」

「降魔剣クリカラ」と鮮花との戦いに身に着けていた「耐火符」を渡した。

「でも、お前が丸腰になるだろう。」

オレがなぜ封印指定なのだかわかっていないようだ。

「気にするな。本来オレは遠距離攻撃専門なのだ。」
「大丈夫よ志貴君。その人は聖戦を生き抜きし「封印指定」、「衛宮士郎」なのだから。」
「封印指定?」
「「教会」の人間に狙われる事はしていないつもりだが?」
「「剣の無限錬成」だけでも、十分脅威よ。」

確かに、人間として生きてきた時もよく化け物扱いされたものだ。

「とりあえず、俺を殺すかどうかは後にしてくれ。既に六枚目が割れ七枚目にヒビが入りだした。」
「わかったは。」
「オレは狙撃の為ヤツの死角に入る。お前は、そいつで「死線」とやらを切りつけろ。」
「わかった。」

そういって、オレは闇の中に消えていった。


本当にあいつは、信頼に値するやつなのか解らない。

「「聖杯戦争」でも、いろいろ話が有るだけに判断は私にもつかないけど、実力は問題ないは。」

七枚目の光の盾が音を立てて割れると、そこには息を切らした蒼崎棟子が姿を現した。

「あいつは、どこに行った?」
「貴方に答えると思ってますか?」

舌打ちをした。

「「アーチャー」の本分たる遠距離からの狙撃か。厄介だな。」

そういうと、鉄のアタッシュケースを取り出した。

「ここまでしたくは無かったが、仕方が無い。」

そしてアタッシュケースから「赤い影の獣」が襲ってきた。
辛うじて爪らしき物から、避けると体当たりして自分に乗りかかった。これがナイフだったら、その牙にやられていた所だが剣状の物で牙を押し返すことができた。
おかしい。この獣から「死線」が見えない。

「志貴君。」

シエル先輩が、不安そうにこちらを見ていた。すると「レン」が何か感じたらしくアタッシュケースに体当たりをした。
獣の姿が一瞬ぼやけた。

「シエル先輩。アタッシュケースに黒鍵お願いします。」
「解った。」
そして、アタッシュケースに幾千本もの黒鍵が刺さると、獣はゼリー状のものに変わり果て「クリカラ」で焼き捨てた。
「その猫、上位種の吸血鬼の使い魔だったか。道理で魔力を感じ取れたわけか。」
「これで、観念していただけます?」
「ハハハハ、残念だが青子の縁者の首でも獲らないと、私の怒りが収まりそうに無いのでね。」

そういうと、何か見えない巨人に喉を締め上げられる感覚がした。