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ダランベール

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狩沢と遊馬崎に遭遇したことはラッキーだが、なぜこうなったのかは謎だった。
もしかしたら、この二人の組み合わに出会った時点で決まっていたことなのかもしれない。
門田と渡草の憐れの視線をうけて、そう思ってないといろいろやりきれない帝人だった。
「僕は狩沢さんに入ってもらうと」
「まあ、その、なんだ。似合ってないわけじゃないし…」
門田は同じ男として嬉しくもない世辞を言いそうになり、途中で切ったが遅かった。
「門田さんまで!ひどいです!」
バンの中の一部以外の微妙な空気に気まずい思いをした渡草だった。
「礼なんていいのよ!」
「そうですよ!あとで写真撮らせて下さいねw」
「おい。ああ、ここで待機してるからな。変更次第連絡くれ」
「はい」
門田の言葉に真剣な表情をするも、帝人は今の自分の恰好を思い出してしまうと、力が抜けた。
「何もこんな恰好じゃなくてもな…」
「大丈夫よ!みかぷーに似あってるよ、セーラー服www」
狩沢の力強い言葉を貰うが、鬘をかぶり化粧を施された帝人は泣きたくなった。
そんな言葉嬉しくない。



作品名:ダランベール 作家名:こん