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雪柳

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「今年も桜が咲いたぞ」
「お前が眠ってから…もう六年経つんだな」
 刻の社と言われる神社、そこは閉ざされた空間。
 学園関係者とその者の関わり合いのあった者しかはいれなくなった場所。
 
 そうそこには六年前から変わらない姿で眠っている乱太郎の姿があった。

「今年も綺麗に咲きましたな。土井先生」
「そうですね。山田先生」
 学園からそう遠くは離れていない場所にそこはあった。六年前に攻め入れられた学園。皆、1度は死んだ。そして最後に残ったのはは組であり…乱太郎だった。そして、乱太郎は一人生き残りここにたどり着いた。そして、願った。

『自分と引き換えに学園皆を助けて!』

 強い強い願い。

 願いは刻の社の神おも動かした。

 そして、学園は蘇った。

 その代わりとし乱太郎は永遠の眠りに入ってしまった。

 今世ではもう目覚めることは…ない

「…早いもんですなぁ」
「そうですね」
 あれから六年。
 あのとき一年生だった面々は既に卒業し、それぞれの道を歩いてる。それは、他ならの乱太郎の願いだからだ。 

 
「今年も桜が咲いたぞ」
「お前が眠ってから…もう六年経つんだな」
 刻の社と言われる神社、そこは閉ざされた空間。
 学園関係者とその者の関わり合いのあった者しかはいれなくなった場所。
 
 そうそこには六年前から変わらない姿で眠っている乱太郎の姿があった。
「今年も綺麗に咲きましたな。土井先生」
「そうですね。山田先生」
 学園からそう遠くは離れていない場所にそこはあった。六年前に攻め入れられ
た学園。皆、1度は死んだ。そして最後に残ったのはは組であり…乱太郎だった。
そして、乱太郎は一人生き残りここにたどり着いた。そして、願った。
『自分と引き換えに学園皆を助けて!』
 強い強い願い。
 願いは刻の社の神おも動かした。
 そして、学園は蘇った。
 その代わりとし乱太郎は永遠の眠りに入ってしまった。
 今世ではもう目覚めることは…ない
「…早いもんですなぁ」
「そうですね」
 あれから六年。
 あのとき一年生だった面々は既に卒業し、それぞれの道を歩いてる。それは、他ならの乱太郎の願いだからだ。 
「ここの花はいつ来ても満開だな」
「乱太郎が眠ってから、毎日誰かが花を持って来ていますからね」
あの乱太郎の誕生日から、毎日同級生、上級生、先生と花を乱太郎の元に持ってきた。この閉ざされた空間は、時間が流れるのが遅いのかそれとも止まっているのか花は枯れることはなかった。花を持っていくことは上級生から下級生に伝わっていて、あの事件を知らない子供達が先輩から受け継ぎ今もずっと続いている。
「あいつらも時間が空けば来ているようだな」
「学園には顔を出しませんけどね」
「まあ、なにもないのが生きてる証拠とでもいいますかな」
「そうですね」
は組の子供達は強くなった。そう最強と言われる存在までに。卒業するまでにはそれぞれが自分の得意な所を伸ばし、そしては組の絆を武器に学園を守り、あるときは城を落とした。もう乱太郎のような者を作り出さないために。
「さて、土井先生」
「そうですね。どうせ、あいつらも集まるでしょう」
何か約束をしている訳ではない。だが、いつもこの時期にここで二人が飲めば子供達が集まる。それは乱太郎が呼んでいるからなのか。この空間には、四季がある。今は桜。時期が変わればつつじや皐月が咲き始める。
「今年も満開ですな」
「乱太郎がいるからでしょうね」
ここの神は乱太郎と一緒に眠っている。乱太郎を守るために。
「さて、そろそろですか」
その言葉と同時に何処からかクナイが二人に投げられる。それを軽く交わす土井と山田。それから、幻術に火縄銃に手裏剣、からくりまでなど二人に容赦なく攻撃が続いた。が二人はなんなくそれを交わした。
「いい加減にでてこい!」
「乱太郎に成長した姿を見せたいのはわかるが、やりすぎという言葉があるだろう!」
土井と山田の言葉に攻撃者が現れた。それは。
「ちぇ、攻撃しがいがないなあ」
「きり丸、それはどういう意味だ?」
土井はきり丸の頭をげんこつをぐりぐりと当てる。
「いたいって!」
「きり丸は一言多いんだから」
「庄左ヱ門」
「先生〜なんで幻術が聞かないのさ!」
「せっかく、僕と三治郎の合体術だったのにぃ」
「三治郎、喜三太。忘れたか?この空間は幻術は聞かないんだよ」
「やっぱり、先生にはまだ適わないな」
「そうだよね」
「伊助、しんべヱ。だが、お前達の技は一流だがな」
「せっかく、乱太郎にいいところ見せたかったのに」
「だよな〜」
「先生達が強すぎるの」
「団蔵、金吾、虎若。まだまだお前らなは負けないさ」
「罠も先生レベルに合わしたのにさ」
「兵太夫。お前のはくせがあるからな。私達にはそのくせがなんとなくわかるんだよ」
「まったく、かわらんな」山田と土井が笑う。そこには卒業した乱太郎の同級生であるは組の面々が全員揃っていた。
「変わりませんよ。僕らは」
庄左ヱ門がそういうと全員が頷いた。そして。
「乱太郎」
「「ただいま!」」
全員の言葉が揃う。その言葉に反応するように桜が舞った。そんな子供達は、それぞれの道に歩いている。忍びの道へ行った者、家を継いだ者、得意な物を武器にしてその道を歩きだした者。
「元気そうだな」
「先生達も変わりませんね」
「まだ、お前達が卒業してから1年しかたってないんだ。そんなにすぐ変われるものか」
「そういうことだ。お前らにそう簡単に負ける訳にはいかないだろう」
 さすがは最強と言われたは組の担任である。
「それにしても先生?」
「なんだ、きり丸」
「いいんですか? 忍びが三禁の一つをしてて」
「何をいまさら。それにお前らだってわかってきたんだろう?」
「そうですけど」
 にかっと笑ってきり丸は言う。そこにしんべヱがたくさんのお酒を見せる。
「家に入ったお酒なんだー。皆で試しに飲んでみてくれない? ここで聞いてよかった商品として扱おうと思うんだ」
「よ、福富屋の若旦那!」
「やめてって。福富屋はカメ子に任せてるんだから。僕なんて、ただの居候です」
 そう言いながらもしんべヱは自分独自のルートを作っていた。そこでの稼ぎを結構いいらしい。しんべヱは用具委員会で培ったものを生かし小物を作る職人になってもいる。それは簪だったり、布だったり。そのルートで伊助や団蔵ともよくあっている。
「これはいいお酒だな」
「わかります?」
「ああ」
 山田がそのお酒に口をつける。
「あ、土井先生、山田先生。これお酒のつまみで作ってきましたのでどうぞー」
 そう言ったのは戸部の弟子である金吾。剣士として一流の金吾だが、戸部の世話をしていることもあり料理が上手い。
「お、ありがとな」
「それにしても、お前は料理が上手くなったなぁ」
「…あんまり嬉しくないですよ!」
「まあまあ」

 そして始まるお花見の儀。

 乱太郎と一緒にいられるこの場所は、敵は入ることは絶対にない。それは盟約。だからこそ、はめがはずせるのだ。この空間だけの約束。

「…乱太郎」
「元気そうで…よかった」
作品名:雪柳 作家名:とーすい