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【APH】uncommon morning【北欧】

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『・・・なるほどな』
アイスくんが飛び込んできた時に開け放していたドアから、誰かがゆっくりと入ってきました。
「僕・・・?」
そう、それは“僕”だったんです。“僕”は振り返った僕達を見つめ、口を開きました。
『どうやら、私ら皆入れ替わっとるみたいだべ』
確かに僕の声なのに訛っているなんて奇妙な感覚ではありましたが、流石に三度目なのでショックは薄れつつありました。
「ノルウェーさん・・・ですよね?」
『ああ』
『・・・無表情のフィンとか意味わかんない』
アイスくんがデンマークさんの声で呟きました。・・・確かにそうですね。
『起きたらフィンになっとったで、隣のアイスんとこさ行ったら――』
ノルウェーさんは一旦言葉を切ると、廊下に向かって手招きしました。
呼ばれて部屋に入ってきたのはアイスくん・・・なのですが、何やら威圧感が・・・。

『中身がスーになっとったべ』

部屋の空気はさらに重苦しい物に。ノルウェーさんだけはぼんやりと視線を徨わせていますが、僕ら3人は諦めに似た雰囲気を醸しながら沈黙していました。
その中で僕は、ある事をずっと考えていました。・・・けれど、それは想像するのも恐ろしい事だったんです。

しばらくして、不意にアイスくんがぽつりと呟きました。
『あのさ、』
アイスくんが口にしたのは、僕が考えていたのと全く同じ考えでした。

『ここに四人いるって事は、“あいつ”も入れ替わってるって事でしょ?・・・って事は――「大変だっぺー!!」』
アイスくんの言葉を遮って聞こえた声に、僕は“やっぱり”と思いながらそっちを見ました。
この部屋にいる4人は、全員が他の人と入れ替わっています。
という事は、今やって来た“彼”も誰かと入れ替わっているという事で、その組み合わせは残り1通りしかないんです。つまり・・・

「俺の身体がノルになってるっぺ!!」

有り得ないくらい元気なノルウェーさんが、そこに居ました。