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二次創作オールジャンルの短い話のまとめ。(永遠に執筆中)

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『はろうぃん』(三成と吉継/女装注意)



「三成。ぬしは何をしておるか」
「刑部か。今日はハロウィンという祭りの日で、仮装をして練り歩くらしい。それで、はんべ様に衣装を貰ったのだ、」
 三成はぺらり、と見せてきた。どこかで見覚えのあるピンク色の衣装である。隣には背丈より大きい薙刀が転がっていて、やっと合点がいった。
「魔王の妹の服であろ」
「はんべ様に“これを着れば家康くんを、ざんめつ出来るよ”と言われたから着るつもりなのだが」
(絶対、違う意味であろ)
 突っ込みたくなるのを喉元手前で飲み込んで、話を逸らそうと視線をお市の衣装から移した。しかしながら、隣にも衣装がごろごろと転がっていて、頭が痛くなった。
「まぁ、似合うだろうから何も言わぬ」
「ところで刑部、貴様も着たいか?」
「着るわけなかろ。ぬしは、われの包帯を忘却したか」
 そもそも包帯が無かったとしても着たくはない、というのが本音だけれどもそれは曖昧に笑って誤魔化した。彼の機嫌を損ねると、後でぐだぐだと説教をされる羽目となるのである。
「そう言うと思って、はんべ様と私で話し合って肌をあまり晒さない服を考えたのだ」
 ほら、と渡された衣装は魔王の妹の旦那である訳で。鈍い銀色をした甲冑に兜、これなら晒す面積が少ない。
「ぬしは、金属で肌を擦るとわれが痛がるのを知らぬのか」
「大丈夫だ刑部。中はウレタン製になっている」
「無駄な所で金を使うでなかろ、三成」
 押しつけられた甲冑は金属製ではなくて、やんわりと柔らかかった。表面は人工皮革のようである。
「ただ、私は刑部にもハロウィンを楽しんで貰いたかったのだ。いつも、病の所為で引き籠もりがちだし、……私は刑部と遊びたいのだ」
「家康に絡まれるのが嫌なだけであろ」
「だ、断じて違うからなっ……! 私はただ、」
 三成は、ふ、とわれに押しつけいた服を胸に抱きかかえ、下を向いてしまった。
「すまない刑部。私の自己満足で」
 くるり、と一八〇度振り返り、地面にほったらかしていた薙刀のイミテーションを拾って、とぼとぼと帰ろうとしていた。まったくもって融通の聞かない男である。まぁ、それが可愛らしいのかも知れないが、他人の考えをあまり聞かないたちであると改めて思った。
「いつ、一緒に行かないと言ったのであろ」
 しょぼくれている彼の肩を叩いてやれば、目元を潤ませた姿で振り返ってきた。腕に持っている衣服の内、われの為に用意
した方を手に持てば三成は嬉しそうに笑う。
「付き合ってやるから泣くでなかろ」
 頭をわしゃわしゃとかき乱してやれば彼は赤くなった目元を指で擦りながら「泣いてなどない!」と見栄を張ってきた。