二次創作オールジャンルの短い話のまとめ。（永遠に執筆中）
薄桜鬼
薄鬼桜の面子で花見ん時に食べるおにぎりを作ってみよう！ というカオスな企画。
おち→管理人が好きなキャラ。
はじめ編
「どうしたのだ雪村。そんな変なものを見る目をして」
「斎藤さんって面白い方だなぁ、と……」
「俺のどこが面白い？」
「みんな、おにぎり作られているじゃないですか」
「そうだな」
「普通、三角じゃないですか。おにぎりって」
「……そうなのか？ 俺はてっきり俵型が正しいと」
「べ、別に人の自由ですしね！」
「待て。副長はどちらで作られている」
「土方さんなら三角で作られていますけど……」
「わかった、今から作り直す」
「大丈夫です、って！ 美味しそうですし」
「なんだか俺が気にくわない。…というか三角って難しいではないか雪村、どうやって作ればいいのか？」
「え。俵型の方が難しくないですか、普通」
ひじかた編
「駄目ですよ、土方さん！」
「なにが悪いかわからねぇよ千鶴」
「手をよく見てください、手を！」
「あ？ただ塩を付けただけじゃねぇか」
「塩の量が問題なんですよ」
「へ……？この位普通だろ」
「付けすぎですよ、そんなんで握ったらしょっぱいです」
「少ししょっぱい位がいいんじゃねぇか」
「いや、そのレベルを越えてますよ。食べたら身体に障りかねません」
「…それはまずいな」
「ちょっと、払うなら井戸の水で洗ってきて下さい！」
「すまねぇ。……そうするか」
「ところで、土方さんって塩辛いものが好きなんですか？」
「いや、そういう訳ではねぇよ」
「(じゃあなんで、あんなに沢山の塩を付けたんだ……)」
おきた編
「ねぇ、千鶴ちゃん。こうでいいの？」
「大丈夫ですよ沖田さん、美味しそうです」
「やっぱり面白いなぁ千鶴ちゃんは」
「へ？」
「いや、なんでもないから気にしないでよ」
「そうですか。…沖田さんって家庭的なんですね」
「僕はそこまでじゃないよ。たまに料理したりするからね、それで上手くなったんじゃないかな」
「なるほど…新選組の皆さんもそうなんですか？」
「んー……人によりけりだよ」
「まぁ…、そうですね。ってなんで一つだけエグい色してるんですか」
「あぁ、これ？ 土方さん専用に作っただけだよ。それとも千鶴ちゃんも食べる？」
「……ご遠慮します」
さの編
「あぁ、千鶴。ある程度は作ったんだがこの位でいいか？」
「…………！」
「どうしたんだ？ 固まって」
「い、いや……凄く見場が良くて」
「別に沢山あるし一つ位食べでもかまわないだろうから食えよ」
「いただきます…………おいしい！」
「そうか？ ならよかった」
「原田さん、これ寧ろ玄人の域じゃないですか」
「そうでもないって。好きな女がいる男は皆料理が上手いもんだよ」
「いや、そのレベル越えてますって……」
「なんなら今度教えようか？」
「は、はいっ！ 是非お願いします」
皆でお花見
「お花、綺麗ですね」
「どうしたの。そんなに桜に見とれちゃって」
「あぁ、沖田さん。江戸にいる時はあまり見なかったから……」
「へぇ……」
「とりあえずお昼にしましょうよ。おかずらしいおかずは作れなくておにぎりだけなんだけど」
「オレは千鶴が作ったものならなんでも食べれるって」
「ありがとう、平助くん」
「って別に作ったのは千鶴だけじゃなくて俺も作ったぞ？」
「げ。佐之も作ったのかよ」
「なんだ新八に平助。文句でもあるのか？」
「い、いやねぇけどよ……」「全部、千鶴が作ったかと思っただけだって！」
「私だけじゃ間に合わないし、他の人にも手伝って貰いましたけど…」
「そうだね。僕もいくつか作ったよ」
「俺も参加した」
「勿論、言い出しっぺの俺もだ」
「あ、土方さん。これ土方さん用です」
「ちょっと待て総司。なんだこの気味の悪い色は」
「やだなぁ、そんな怖い顔で見ないでくださいよ。それは僕から土方さんへの愛です」
「……愛ぃ？ なに気持ち悪い事を抜かしやがる」
「え、ちょっと待ってくださいってば」
「ちょっと、佐之さん、なに言うんだよ！」
「ほら図星じゃねぇか」「相変わらず顔に出やすいなぁ」
「佐之さんも新ぱっつぁんもオレを虐めて楽しいのかよ！」
「あぁ、楽しいけどどうかしたか？」
「二人共、後で覚えてろよっ」
「…………静かになっちゃいましたね」
「そうだな。俺と雪村以外莫迦みたいに走り回って」
「元気ですね」
「まぁ、そうとも言うな……。とりあえずあいつ等が帰って来る前に食べきってしまおう」
「そうですね」
おまけ
「雪村は桜餅は好きか？」
「好きですけど……」
「なら話は早い。近くに甘味屋があったからな、荷物を纏めて食べに行かないか」
「は、はい……！ でも私、お金持ってませんよ？」
「大丈夫だ。その位、俺が払う」
作品名：二次創作オールジャンルの短い話のまとめ。（永遠に執筆中） 作家名：榛☻荊