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二次創作オールジャンルの短い話のまとめ。(永遠に執筆中)

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『ますたー?』帯人/自傷注意



 今日はまだマスターが帰ってこない。今の時間より遅い、何をしているんだろマスター、ずっとボクの隣にいるって言ってくれたのに。どうして帰ってきていないんだろう、マスターマスターマスターマスターマスターますたー………!
 どうして帰ってこないの? いつもの笑顔を見せてよ早くボクに救いの微笑みを浮かべてよ。茶色の髪の毛を無造作に掻きあげて煙草を吸ってよ。煙草の匂いに酒特有の甘さが混じった香りがボクは大好きなの。
 早く、早く帰って来てよマスター、昨日飲み会の接客で遅くなったからって今日は仕事が終わったら早く帰って来るって言ったじゃない!
 酷い、酷い、酷いよマスター……。ボクがどれだけ待ってるかも知らないの?
 早く、早く抱きしめて。キスして。犯して、ボクがアナタのものだと感じさせてよ。
 ボクは弱いからアナタがいないだけで黒い海に溺れたくなる衝動にかられる。無意識にそれは始まって脳は狂う信号を発する。否、ボクは人間じゃないから錯覚でしかないのだけど。手にはいつの間に蜂を連想させるような至極細く鋭いアイスピックがあった。
 いや、と身体で拒絶しながら首を振るとより一層腕に力が入ってしまって非効率だ、そもそもここまで来てしまったら自分でも止められない事は残念ながら重々に理解している。
 厭な音をたてて切っ先が動脈に突き刺さる。自己嫌悪位じゃ止まる感情なんかじゃなくて深く負荷く突き刺さってしまって、引き抜くと忘れられたらように鮮血が吹き出した。
 静脈でなく動脈を狙った故の光景、こうなると心臓は命を紡ぐ機関というよりもただ血を送り出すポンプのようにしか思えない。
 赤く紅く朱く服を、マフラーを、床を、血が汚していく。
 流石に血がだくだくと流れている状態なんて見られたくないから部屋の隅に置いてある救急箱へと移動をする。その時にフローリングの床には腕から伝い落ちる血の痕がついてしまっている、後で片付けなくてはならないと思いながら包帯に手を伸ばした。