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空の境界~未来への軌跡~3

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このメンバーに場違いな一般人の来訪者がやってきた。

「志貴君?」
「お兄ちゃんが二人?」

志貴君もドッペルゲンガーを見た感じに驚いていた。しかし、隻眼で志貴君より年上のようだ。

「ここにくる途中にあった赤髪の双子と同じ事言われましたよ。」

おそらく遠野家に仕えている、二人のメイドの事だろう。お昼を頼んでおいたのにまだきていなかった。

「それに何で僕の婚約者「式」と僕を間違えているのかな〜」
「「「「へ?」」」」

最低ここにいる三人は、首を傾げた。


〜アヒルの中に白鳥一羽?〜

とりあえず、情報交換が必要であるらしいのでお互いの情報を出し合う事にした。

「なるほど。棟子さんが従兄弟の大輔兄さんを殺そうとしたので、君とそちらの衛宮君と阻止してくれたというわけか。本当にありがとう。」

少々複雑な顔をしているが、大輔兄さんを救ってくれた事に変わりはなかった。
これで、棟子さんの謎賭けがこれで合点がいった。もし僕が本気で怒った場合「式」を炊きつけて、日本中でも追いかけていくか「封印指定」を特別に捕縛する部隊を呼び出す可能性をいっていたのだ。しかしそうはならなかった。彼らの存在まで計算に入れていなかったのではないかと思われる。
そこへ、高校生くらいの女の子が入ってきた。

「ようやく終わったは。」
「お疲れ様」
「ありがとう「アーチャー」」

まるで卒がなく、紅茶の入った紙コップを差し出した。

「どうでした凛。」
「「記憶の一部消去」の跡はあったけど、命そのものに問題はまったくないは。」
「そんなはず無いは。」

たしか、セシルという名のシスターらしい人が声を荒げた。

「確かにあの時、「呪いのルーンを心臓に刻み付ける。」って言っていたの聞いたもの。」
「はあ?そんな物騒なもの、いくら探しても見付らなかったわよ?」

そのやり取りに含み笑いをエミヤ君はしていた。

「いったい何が言いたいのです。「アーチャー」」
「いや、元々殺す気がなかったら、そうするんじゃないのか?」

僕が問いかけた。

「どういうことです?」
「いや、簡単なことだ。これから大きな戦いを前にすれば魔力を温存しておく必要があるし「自分を忘れれば、良い」程度の考えだったとしたら、無駄な魔力を使うより、「記憶消去」の方が因果率なんかの関係上、簡単に済むのじゃないかと思っただけだ。」
「確かにそうね。」

よくわからないが、前に妹と仲が悪く「今度あったら「殺し合い」になるかもしれない。」
といっていたことがあった。話を部分ごとに考えると棟子さんは、その妹と戦おうとしていたようだ。

「で、聞きたいのだけど何故私が、処置に入っている間にこんなに危険なモノが増えているのかしら?」

僕もお相伴に預かったお昼を持ってきてくれた「メイド姉妹」と「金髪のお姉さん」の方を見た。

「ここは、家の一族の経営する病院だからそのメイドの「琥珀(こはく)」「翡翠(ひすい)」が居てもおかしく有りませんよ。」
「「教会」としては、トップクラスの「要注意の一族」ですけどね。」
「そうなの?」
「「教会」の恥部ですか、そうなんです。」
「それじゃあ、あの「エルダークラス」の吸血鬼はなに?」
「あのって、失礼ね〜。私は「アルクェイド」って名前があるの。それにこの黒猫の「レン」は私の使い魔なんだから、志貴君がどこか怪我したんじゃないかって心配したんだよ。」
「「アルクェイド」ですって。あの「エルダー殺し」の?」

その驚きようは、ただ事ではなかった。

「アルクェイドは、そんな悪いやつじゃないから安心していいよ。」
「志貴君優しいいいい。」

志貴に頬擦りしていた。それを他の女性陣は殺気を帯びてみていた。

「これも、「教会」の恥部で「三咲市」で監視続行中なんです。」
「「教会」も大変ね〜」
「あの、それより大輔兄さんは大丈夫なのですか。」
「ああ彼ね。…て何で一般人が来ているの?」
「へ?」

ここに居る人たちは、おそらく棟子さんや今まで式が戦ってきたメンバー達と同類なのだろう。棟子さんや式と一緒に居てもうそういった人たちが居ることも十二分に理解していた。それだけに今までの話も、鮮花や棟子さんから聞いた事の応用的に感じられた。

「従兄弟の大輔兄さんが病院に担ぎこまれたと聞き、とりあえず入院セットを持ってきたのですが。」
「あなた達が教えたの?」

遠野秋葉さんをみた。

「なんで?身元がハッキリしていないし「教会」「協会」が絡んでいるのにそんな、危険を冒すはずないじゃない。」
「私も、下手に始末されないよう「教会」にはこの病院のことは伏せてあります。」
「私だって、「封印指定」部隊が来ると厄介だから伏せていたし、「追跡」されないように「魔力」の後は念入りに消さしてもらったはよ。」
「私は、レンからの連絡でここにきたのよ。」
「「「それじゃあ何故?」」」

という視線を向けられた。棟子さんにも疑問がられたが、一体自分はここに居る人達みたいに奇跡じみたことをした覚えがないのだが?

「え?普通に調べてここにたどり着いたのだけど?」

一応病院に担ぎ込まれたと聞いたから、入院セット持参でやってきた。

「ありえないわ」

赤い服を着た少女が、その場にひざを付き何かぶつぶつ唱えだした。

「そこの魔術師は、まだ経験不足だから解らないかもしれないけど、一般人の中にも志貴君みたいに、「異常な力」を持っている人っているのよね。」
「いや、僕の場合「血筋」だし。」
「たとえ、「血筋」でも覚醒するとしないとでは、大違いだろ。」

エミヤ君がそういったが、確かに式の場合はそれに当てはまるが、しかし自分は覚醒でもなければ、「血筋」でもないと棟子さんが言っていた。

「確かに大事故に僕の婚約者は、八年も昏睡状態になって「直死の魔眼」なんてものに、覚醒したけど僕の家は「突然変異」で妹が魔術師の資質なんて持ってます。だけど僕は「異常な力」なんて持ってませんよ。」
「「「直死」」の魔眼ですって?」

エミヤ君がため息混じりに一言。

「「追跡妨害」系の魔術が効かないのは、まあ「先天的」というもので理解の範疇だが捜索能力は、異常だな。おそらく「魔法」のみならず、人為的なものも見つけ出せるのだろ。」

確かにそのとうりだ。何故か一日だけで「その手の失せ物探し」は見つけることが出来る。自信がある。

「「直死の魔眼」はその婚約者さんと同じ「シキ」という読みが問題なのでしょうか?」
「さあな、そこまでいくと「協会」に伝わる伝説級の「幻想殺し」や、「禁書目録」の様な話になって来るからな。深く追求は避けるとしよう。」
「あの、皆さんついででよろしいのですが、僕に協力していただけませんか。」

僕の話は、特に女性陣は聞き入ってしまった。男性陣としても結局付きあうことになり一同は、その提案を聞き入れることにした。特に責任が重い遠坂凛は、強制参加である。


〜別物語の砦〜


「なんとも、至れり尽く迫な物件なのだろうか。」