藤巻だ、坊主。
「で?大山君、頼んだものは持ってきたの?」
「あっ!そうだった・・・!忘れてたよっ!!」
「まったく、使えないわね!早く行ってきなさい!」
「そうだ・・・行ってから気がついたんだけど、僕サイフを寮に置いてきちゃったんだ・・・」
「はああああっ、絶望したわ!・・・・・・野田君!あなたが行って来て頂戴!」
「了解したゆりっぺ」
そこは、校長室。
校長室から聞こえる声にしてはずいぶんと若々しい声ではあったが、部屋としての機能はしているらしい。・・・・・・何に使われているのかは別として。
「そういえば、チャー君は?今日はお休み?体調でも悪いのかな・・・」
「ほんっとバカねぇ・・・この世界で体長崩す奴なんかいないわよ」
「そうかー、あははっ・・・・・・・・うわあっっ!!!!!!」
リーダーと思わしき女が、小柄の「大山」と呼ばれる少年に向かって長い棒を振り下ろした。
「なななな何するんだようゆりっぺ!」
「ふーん、なかなか切れ味よさそうね・・・」
「切れたらどうするのっ!」
「その心配はいらないわ、すぐ直るもの。」
「痛みは伴うんだけどね・・・」
長ドスと思われるものだった。
それも奇麗に光を跳ね返して、なんでも切ってしまいそうな鋭い刃。
「そそそそそんなものどこで手にいれたの?」
「それならまず野田君に聞いてみたら?その長くて邪魔な物騒なもの、どこで拾ったの?ってね。」
「そんな危険な言葉野田君に言えないよぉ」
「根性無しね」
その時ドアが勢い良くあいた。
「ゆりっぺ!サイフの中身が入っていなかった!」
「ほんっと、どいつもこいつもつかえないわね!せめて何か持ってきなさいよ!プリンとか・・・」
「学校にプリンなんかないよ」
「同意する」
「うっ、うるさいわねっ」
二人に長ドスが突き刺さる。
心配はいらないらしいが、痛そうだ。
すると、三人の向こう側のソファーから明るい声がした。
「おーい!こいつ目ぇ覚ましたぞー」
「本当?よかった・・・・・・」
「戦力になるかもしれないわ・・・あんたたち、気を引くのよ、引き入れるのよ!」
「やる気だなゆりっぺ」
藤巻は、ゆっくりと起き上った