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レイ・イチ ~けったいなお人は好きですか~

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「だからあ、イッちゃんなら出来るってー。イッちゃん可愛いもんねえん。」
「ッイギャーッ。」

イチは叫んだかと思うと、とっさに瞬きの鏡を出し、それを使おうとし、街中では使用出来ない事を思い出した。
少し涙目でギッとレイを睨んだかと思うとビシッと指をさした。

「っいいかこの変態っ。にっ2度とそんなふざけたこと抜かすなよっ!?っつーか俺の目の前に現れんなっ。」

そう叫んだかと思うと連れがいた事も忘れてスタコラと物凄い勢いで走っていってしまった。

「・・・おい・・・。相変わらずだが、あんな子供からかってやるなよな。」

ビクトールが呆れたようにレイに言った。

「えー?やだなあ、からかうだなんてん。僕はほんとのこと言っただけだよん。」
「っておいおい、それがからかってんだろ?あいつはまだ子供なんだ、からかわれても本気に受け取るんだからな。可哀想だろ。」

フリックも困ったように言った。

「だからー、からかってないってばん。本気だってえ。本気で、あの子なら抱ける、ていうより抱きたい?」

え?と腐れ縁共が青くなる。
ルックが聞いた。

「・・・あんた、本気?あれ、正真正銘の男だけど。」

確かに男同士のカップルは存在するが、このレイが・・・?と3人ともが思った。
なよなよしたような話方や妖艶といってもいいくらいの端整な顔など、そっち系かと思わせるような雰囲気を出してはいるが、レイは真性の女好きであった。

といっても誰彼となく口説くシーナのようなものではなく、どうも何か惹き付けるホルモンでも出しているのか、向こうからやってくるのである。
レイはただ基本的にそれを拒まないだけであった。

そしてその妖艶さからか、たまに男も寄ってきてはいたがその度に恐ろしい目にあわ・・拒否をしていた。

そんなレイを知っているからこそ3人は普通に驚いていた。
自ら男を抱けるだってえ?

「やだん、そんなに驚かないでよねん。だって、可愛いじゃない?」
「え、いや、ああ、まあそりゃ可愛らしいといえば可愛らしい子だが、イチは子供で、そして男だぞ!?」

フリックが再度念押しした。
レイは相変わらずニッコリしたまま言った。

「だからあ、それでも可愛いものは可愛いんだってば。見た目も中身もね、気に入っちゃった。・・・ああ、フリック。」
「?何だ?」
「・・・可愛らしいって言ったね?ーそう。僕さあ、フリックの事、好きだよ?でもさー・・・手え、出したら・・・殺すよ?マジで。」

レイのへラッした笑みが不遜な笑みに変わり、どすの利いた声で囁くように言った。

怖え・・・。

3人は青くなりつつも、やはり驚いていた。
来る者(女限定)拒まずの割りに誰にも執着せずのらりくらりとして、去る者も追わないレイが誰か(しかも男の子)に固執するなんて。
本気なんだろうか?しかしレイを見てもまたへラッとした表情にもどっていてどうにも分からない。

しかし・・・という事は・・・

「ねえ、ルックん。という訳だから、送ってくれない?あの子の所に。お前たちの今の本拠地にさあ?僕も無理やり仲間になるからん。」

・・・やっぱり、そうきたか。・・・だがレイの攻撃力、魔力は相当なものだ。
イチには悪いが仲間になって貰うのはかなり助かる。

ルックも渋々移動魔法を唱えた。
動転してはいたが責任感の強いイチのこと、仲間の3人をほったらかしにしたのを思い出し、恐る恐る戻ってくるであろうからと、腐れ縁2人をその場に残し、レイとルックはホールのルックの定位置、石板の前に瞬間移動していた。

「へえ、いい所だねん。僕の時の岩の塊とは大違い。」
「・・・あんた・・・何考えてんのさ・・・。3年前は急に消えるし。久しぶりに再会したと思えばイチを気に入ったっていってこんな戦場のど真ん中に顔出すなんて・・・。」
「ああ、3年前はねー、あのままいたら絶対ろくでもない事押し付けられてたでしょん。そんなのやってらんないしねえ。それに僕は今回宿星ではないでしょ?基本的に戦争に参加する気はないよん。まあちょっとした協力くらいはするけどねん。まあ丁度退屈してたとこなんだよねー。なんかあのイチって子、おもしろそうだし。からかいがいありそうだよね。」
「・・・退屈しのぎに遊びであんな子供にちょっかいかけるのやめてくれない・・・?」

ルックが冷ややかに言った。
レイがおや、と続ける。

「ルックん。もしかしてお前もあの子のこと、好きなのーん?」
「違っ・・・」
「・・・言ったでしょ?本気だってば。からかうのも楽しいけど本気で僕のものにしたいんだよね。・・・だからさあ、ルック、お前でも許さないよ?」

ルック以上に冷ややかな声でレイは言った。

「・・・僕はただあいつに辛い思いはして欲しくないだけだ。好きとか、あんたのようにどうにかしたいとか、そういうんじゃない。」
「あは、ルックん、母性本能ー?」
「っ切り裂・・・「静かなる湖」」
「・・・ちっ。」
「だめだよん、ルックん。大切なあの子の本拠地ぼろぼろにしちゃあー。」

レイとルックがそうこう話している内にふと気づけば幾人かの女性が集まっていた。

「・・・あのう・・・もしかして新しく仲間になられた方ですか・・・?」
「お・・・お名前はなんて・・・」

1人がおずおずと質問を始めたのを機に、幾人かが話しかけ出す。
ルックが呆れている横でトランの英雄はにこやかに受け答えした。

後で腐れ縁2人と一緒に瞬きの鏡で帰ってきたイチが見たものは仲間にした憶えのない某変態とそれに群がる女性達だった。

イチはふさがらない口をポカンと開けてその見たくもない光景を唖然と見続けていた。