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臨帝小ネタ集:11/11追加

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みかどくんといざやさんとばいあぐら



 僕の気持ちです。と幼い印象の顔に妙に迫力のある笑みを貼り付けながら、帝人が仕事用のデスクに置いたそれを見て臨也が目を見張る。
「………………あの、帝人君?」
「なんですか」
「これ、俺の記憶に間違いがなければ勃起不全治療薬だと思うんだけど」
「ええその通りですよ? どこからどう見てもバイアグラです。大丈夫ですちゃんと新羅さん経由で貰ってきた純正品ですから」
「何が大丈夫なのかまったくもって不明だね」
 銀色のシートに包まれた青色の錠剤にちらりと視線を流して、また帝人と目を合わせる。笑顔の押し売りができそうなくらいのにこやかな表情だが、目が笑っていない。正直な感想を言うと、マジにも程がある。

「じゃあ今夜は頑張ってくださいね」
「いつからそんな話に!?」
「そんなの僕が恥を忍んでコレ貰ってきたときからに決まってます」
「恥ずかしいなら行かなきゃよかったんじゃ……」
 と言いかけたところで帝人がバンッ!とデスクに両手を叩きつけた。笑顔は笑顔だが、子供のような丸い目に笑顔から連想される要素は全く見受けられない。ああでもまだ本気で怒ってはいないなと内心で思う。
「誰のせいだと思ってるんです! 臨也さん、臨也さんのせいでしょう!? 臨也さんがなんかよく解んない理由じゃなきゃ勃たないって言うから!」
 彼は怒れば怒るほど冷めていくタイプだ。底冷えするような無表情の裏側に激情を秘めて秘めて、そうして突然爆発する。こうやって吐き出してくれる分にはまだマシだ。
「解んないかなぁ? 人・ラァブ!!って叫び出したくなるような状況じゃなきゃ興奮しないってだけのことなのに。君だって非日常にはキラッキラに目を輝かせてるんだから、同じことだろう」
「僕は非日常にだけ興奮するわけじゃないですから。臨也さんと一緒にしないでください。とにかく、はい!」
 帝人は、デスクに置かれたままのそれを臨也の手元へと押しやる。
「はい、って言われても……そんなことよりさぁ、今ちょっと面白いことになりそうな火種があってね、帝人君もきっと気に入ると思うんだけど一緒にそっちの仕込みしない?」
「少しは僕の話聞いてくださいよ!」



 あれよあれよという間に流しに流して、その青色の錠剤はまだ臨也の手元にある。実のところ、まだ二十も半ばの自分が勃起不全扱いされて傷つかなかったといえば少しばかり嘘になるので、時期を見計らって有効活用してやろうと計画している。

 手元でそれを弄びながら臨也はひどくタチの悪い笑みを浮かべていた。

作品名:臨帝小ネタ集:11/11追加 作家名:ゆずき