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たまにはいじわる/会話文

「あの、すいません……」
「何が」
「こういうの、その、慣れてなくて」
「すぐ慣れるのもそれはそれでどうかと思うけど。俺だってそれなりに時間かかったというか覚悟が必要だったというか」
「そうなんです、か？」
「そうなんだよこれが。複数相手を平行してやってみたところでそうなんだから、俺一人相手にしてる君が慣れる慣れないなんて、そう気にすることでもないと思うけど」
「でもやっぱ、臨也さんに面倒かけてますし、多少は申し訳ないって思ったり……」
「帝人君さぁこの話の流れでそういうこと言うってのは」
「はい？」
「じゃあさっさと慣れるために誰か適当なの相手に足開いて練習してきてねって言われても仕方ないと思わない？」
「っ！？　あ、しって、え、あの、なんで」
「俺は気にしなくていいって言った、でも君は気になる。俺に対して申し訳ないと思ってる。ならこの状況を解決する方法は一つ、君が慣れてしまうこと。そのためには俺一人の相手じゃ時間がかかりすぎて君はずっと申し訳ない申し訳ないと言い続けるわけだ、そこで発想の転換。一人で足りないなら複数を相手にすればいいんだよ、うん」
「うん、じゃないですよ！」
「そういう話じゃなかったのかい？」
「違いますよ失礼な。だっ大体臨也さん、その、僕がそういうことして平気、なんですか……」
「そりゃあ興味深いさ」
「で・す・よ・ねー！！」
「あとねー爛れきって擦れきった君にこの淫売とか男狂いとか淫乱とか雌豚とか、俺の人生で今後使わなさそうな言葉をぶつけて反応観察したいね」
「………………大変に結構なご趣味で」
「帝人君がどれだけ堕落の限りを極めようとも俺は見捨てないからね。安心して」
「僕がそういうことするの前提で話をしないでください！　そもそも僕、臨也さんじゃないと嫌ですから！」
「……それは、どうも」